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みかんの賞味期限について!保存方法別の保存期限と食べられないみかんの特徴
今回は、日本の冬に欠かせない果物であるみかんの賞味期限について解説したいと思います。日本人にとってみかんは、こたつでテレビを見ながらみかんを食べる…など、冬を代表する味覚の一つというイメージが非常に強いと思います。みかんは、ビタミンCが豊富に含まれていることもあり、風邪予防に有効な食べ物であるため、昔から冬場に愛されているのだと思います。
ただ、みかんについては、箱買いするケースも多く、大量のみかんを手に入れてしまったことで、食べきる前に傷んでしまった…なんてことになる場合も少なくありません。ダンボールで届いたみかんを、何も考えずに置いておき、下の方にあるものがいつの間にかダメになっていた…なんてことになった経験がある人は多いのではないでしょうか?
それでは、一般的には「果物の中では長持ちする」と考えられているみかんは、どの程度の賞味期限があるのでしょうか?この記事では、保存方法別に、みかんの賞味期限について解説します。
みかんの賞味期限は、はっきりとした決まりがない
みかんに限りませんが、生ものである果物は、保存状況や環境によって日持ちする日数が大きく変わります。
みかんについても、「いつまで美味しい状態で食べられるか?」という、いわゆる賞味期限については、明確な日付で指定されるのではなく、見た目やにおいなどからご自身で判断する必要があるのです。
果物には、加工食品のような明確な賞味期限の基準がないため、この記事では日持ちする日数を賞味期限として解説します。
みかんに賞味期限がない理由
そもそも、賞味期限の表示義務については、加工食品について義務付けられているものです。そのため、みかんなどの果物については、無加工であることから賞味期限を記載する必要がないのです。
例えば、いつも行っているスーパーなどのことを考えてもらえばわかりますが、生ものの野菜や果物については、賞味期限は記載されていません。ただ、キャベツなどの野菜でも、「千切り」など加工された商品にはきちんと賞味期限が記載されるようになっていますよね。
無加工のみかんなどは、見た目の劣化やにおいなどから、食べても良いかを判断します。
保存方法別の賞味期限について
それでは、みかんの保存方法別に賞味期限(日持ち)をご紹介していきます。食品の保存方法には、常温保存・冷蔵保存・冷凍保存がありますが、当然保存方法によって賞味期限が変わります。
一般的に、気温が低い冬場に旬を迎えるみかんは、冷蔵庫などに入れなくても常温で保存できると考える方が多いです。ただ、冷蔵や冷凍ができないというわけではなく、3つの方法ならどれを選んでも構いません。
それでは、みかんの賞味期限は、常温と冷蔵、冷凍ではどのように変わるのでしょうか?基本的に高温多湿な環境が苦手な果物なので、保存状況が正しくなければ、目安の日数よりも賞味期限は短くなります。
常温保存した時のみかんの賞味期限
まず、みかんを常温保存する場合の賞味期限ですが、正しい保存条件を守っていた場合、約3週間ほどは日持ちすると考えても良いです。ただ、常温保存時の環境については、室温が5~10℃程度で風通しが良い場所という条件が付きます。
例えば、暖房が良く効いた部屋の場合、室温が20℃以上になりますので、この場合は傷むのが早くなります。みかんは高温多湿な環境が苦手な果物なので、保存する場合は廊下や階段の下など、涼しくて適度に風が通る場所を選んでください。なお、ダンボールのまま保存する場合でも、一度全てのみかんを出し、傷んでいるものを取り除いてから、底に新聞紙を敷いて入れなおすとカビが生えにくくなります。これは、新聞紙が余計な湿気を取り除いてくれるからです。
冷蔵保存した時のみかんの賞味期限
次は、みかんを冷蔵庫で保存する場合です。一般的な果物であれば、常温よりも冷蔵の方が日持ちしますが、みかんの場合は、冷蔵保存時の賞味期限が約2週間と、常温保存よりも短くなりがちです。
なぜ、低温環境でみかんに適した温度帯なのに短くなるの…と疑問に感じる方が多いかもしれません。これについては、冷蔵庫の中は乾燥しやすい環境なので、常温で保存した場合よりも水分が飛びやすくなってしまうのが原因です。冷蔵庫の中でも、野菜室なら多少は長持ちさせることができるかもしれませんが、基本的には気温の低い場所で常温保存するのが望ましいと考えましょう。
みかんは、冬場に旬を迎える果物なので、常温の場合でも10℃以下で保存することが可能です。そのため、エアコンが効いていない場所があるのなら、わざわざ冷蔵庫に入れる必要はありません。ただ、全館空調システムなどを導入しているお宅の場合、家の中の全ての部屋が20℃以上の保たれている…なんてケースもあるので、こういった家の場合は冷蔵庫に入れて保存すると良いでしょう。
冷凍保存した時のみかんの賞味期限
最後は、みかんを冷凍保存する場合の賞味期限です。この場合は、約1カ月程度は保存可能で、最も日持ちが良くなる保存方法と言えます。ただ、冷凍庫に入れる前のみかんの状態に日持ちが影響されるため、あくまでも目安の日数と考えてください。
みかんの冷凍保存に関しては、流水で軽く洗った後、表面の水気をきちんと拭き取り、ラップで包んでからフリーザーバッグに入れ、冷凍庫の中に入れましょう。これは、乾燥を防ぐための対策となります。ちなみに、みかんを冷凍する際は、外皮を先に剥いてから冷凍するという方法であれば、冷凍庫から出した後、そのまま食べられるので便利です。
みかんの冷凍保存に関しては、小学校の給食などで口にしたことがある人も多いですが、生のままのみかんとは、かなり食感などが変わります。冷蔵庫などで自然解凍させてから食べる場合でも、冷凍していないみかんとは食感などは変わるので、その点は注意しましょう。
基本的に、ダンボールなどで大量のみかんが手に入った際、賞味期限内に全てを食べきるのが難しい…という場合に、冷凍保存がおすすめです。
食べられないみかんの見た目の特徴
それでは最後に、「傷んで食べられない!」と考えた方が良いみかんの特徴についてご紹介します。みかんは、大量購入するケースが多いため、食べきる前に腐らせてしまう場合が多いです。以下のような状況のみかんは、傷んでいると考えられるので食べるのは控えた方が良いです。
- ・表面にカビが生えている
- ・表面が広範囲に変色している
- ・持つと、ぐにゅぐにゃに柔らかくなっている
- ・外皮が破れ、中から汁が出てきている
- ・触れた時にぬめりを感じる
- ・独特の腐敗臭を感じる
上記のような見た目をしたみかんは、既に腐っている可能性が高いため、食べるのは控えましょう。なお、見た目やにおいには大きな変化がない場合でも、明らかに通常のみかんとは異なる味を感じた…という場合も、傷んでいる可能性が高いです。口に含んだ時、みかんの味を感じない、舌がピリピリしたなんてケースでは、既に腐っている可能性があります。
カビの生えたみかんはすぐに取り除くことが耐セル
みかんは、ダンボールなどに入れてまとめて保存するケースが多いです。ただ、この場合に注意が必要なのは、小まめにカビが生えていないかチェックするということです。みかんは、外皮の表面にカビが生えることがあるのですが、ダンボールの中でまとめて保存している場合、他のみかんにカビが広がりやすいのです。1個カビが生えたみかんを放置すると、どんどんカビが移って、全部のみかんがダメになってしまう恐れがあります。したがって、時々、箱の中のみかんの状態を確認し、カビが生えている、傷んで汁が出ているなんてみかんを取り除くようにしましょう。
なお、カビが生えていたみかんがあった際、それに接していたみかんも傷んでいるのではないか…と考えがちです。これについては、カビが生えていたみかんのそばにあったものでも、見た目に異常が出ていない限り食べても問題ありません。ただ、みかん表面に、人の目には見えないカビの胞子が付着している可能性があるので、食べる前に皮を良く洗ってから食べるようにしましょう。この他、同じダンボール箱の中に保存していたみかんについて、1個でもカビが生えたら、その他のみかんは、見た目が綺麗でも洗ってから食べるのがおすすめです。
まとめ
今回は、日本の冬に欠かせない果物とされるみかんについて、保存方法別の賞味期限をご紹介しました。なお、記事内でご紹介した賞味期限については、あくまでも目安であり保存環境によって前後するという点は忘れないようにしましょう。
みかんは、その他の果物と比較すると、賞味期限が長く、日持ちする果物というイメージが強いと思います。しかし、冷凍で保存したとしても、約1カ月程度が賞味期限となるので、その辺りは注意が必要です。
なお、みかんはダンボール箱で大量に購入するケースが多いのですが、一緒に保存しているみかんが1個でも傷んでしまうと、一気に腐敗が広がってしまう可能性があるので注意しましょう。