コロナ禍以降、お子様連れやカップルなど、幅広い世代の方から人気になっているのが『果物狩り』です。果物狩りは、いちご狩りや田中ぶどう園でも運営しているぶどう狩りが有名ですが、これ以外にもさまざまな農園でいろいろな種類の果物狩りが開催されています。特に、日本には四季がありますので、国内の果物狩りは、時期によって異なるフルーツの味を楽しむことができるのが特徴です。例えば、ぶどう狩りであれば、夏の終わりから秋にかけてのレジャーとして有名ですが、冬や春にはいちご狩りなどを楽しむこともできるのが日本という国なのです。

そこで当コラムでは、「2024年こそは、果物狩りに行ってみたい!」と考えている方に向け、一般的な果物狩りの年間スケジュールと果物狩りに行くときの注意点を解説していきたいと思います。果物狩りは、さまざまな美味しいフルーツを、新鮮なまま食べることができるレジャーですので、是非一度は行ってみてほしいです!

果物狩りの年間スケジュールをご紹介

それではまず、人気の果物狩りについて、楽しめる時期をフルーツの種類ごとにまとめてみます。2024年は、果物狩りに行ってみたいと考えている方がいれば、以下のスケジュールを参考に旅行などを計画してみても良いのではないでしょうか。

ただ、一点注意してほしいのは、下で紹介する果物狩りの時期については、あくまでも一般的な開催時期です。果物は、品種や天候、育成地域によって多少前後することがありますので、実際に果物狩りに行く計画を立てる際は、農園のHPなどを見て開催されていることを確認したうえで行きましょう。

  • ・いちご狩りの開催時期:12月~翌6月頃
  • ・さくらんぼ狩りの開催時期:5月~7月頃
  • ・ブルーベリー狩りの開催時期:6月~8月頃
  • ・メロン狩りの開催時期:6月~8月頃
  • ・ぶどう・マスカット狩りの開催時期:7月~10月頃
  • ・桃狩りの開催時期:6月~9月頃
  • ・梨狩りの開催時期:7月~11月頃
  • ・りんご狩りの開催時期:8月~12月頃
  • ・みかん狩りの開催時期:9月~翌2月頃
  • ・スイカ狩りの開催時期:7月~8月頃
  • ・柿狩りの開催時期:10月~12月頃
  • ・キウイ狩りの開催時期:10月~翌1月頃

「果物狩りと言えばいちご」というイメージが強いのは、上記の通り、他のフルーツと比較すると、非常に長い期間楽しめるからです。いちごは、ハウス栽培が盛んに行われているだけでなく、品種によって旬の時期が大きく異なるため、他のフルーツよりも長く果物狩りを楽しむことができると言われています。例えば、紅ほっぺやよつぼしのいちご狩りはシーズンいっぱい楽しむことができるのですが、さちのかは1月から2月頃まで、あきひめは2月~4月頃までと、品種によって楽しめる時期が短くなるものがあります。一般的に、甘いいちごが好みという方は、1~3月頃に足を運ぶのがおすすめとされています。

春以降になってくると、さまざまなフルーツの果物狩りを楽しくことができるようになります。気温が高くなる時期の果物狩りでは、シャインマスカットや巨峰など、ぶどう狩りの人気が非常に高いです。ぶどうもハウス栽培を行っている農園が増えていて、通常の旬よりもかなり早い6月終わりや7月からぶどう狩りを楽しめる場所があります。ただ、一般的には、巨峰狩りが8月上旬~9月下旬、シャインマスカット狩りは8月下旬~9月下旬が最盛期となります。ぶどう狩りも、品種によって開催時期が変わりますので、農園のHPなどで収穫できる品種をきちんと調べてから足を運ぶのがおすすめです。

いちご、ぶどう狩り以外にも、桃やりんご、みかんや梨の果物狩りが楽しめる施設も多いので、お好みのフルーツで果物狩りができる施設がないか探してみると良いでしょう。

日本は四季によって異なる果物狩りが楽しめる

果物狩りは、訪れる季節によって異なるフルーツを楽しむことができるのも魅力の一つです。やはり、どのような果物でも、旬の時期に食べるのが最も美味しいですし、果物狩りに行くのであればシーズンごとの旬の果物はおさえておくべきでしょう。

ここでは、春夏秋冬、各季節ごとに旬の美味しい果物を簡単にご紹介します。なお、旬の果物については、以前別の記事で解説しているので、以下の記事もご確認ください。

関連記事:今が旬の果物とは?春夏秋冬、各季節に楽しめる果物と選び方のポイント

【3~5月】春が旬の主な果物

3~5月の春は、さまざまな植物が芽吹く季節として有名ですね。ただ、果物狩りで考えると、一年の中では、旬を迎える果物は少ないイメージが強いです。いちごやメロン、さくらんぼ狩りは、この春の時期も楽しむことができますが、いちごはどちらかというともう少し早い冬の果物のイメージが強いと思います。メロンやさくらんぼは、春の終わりから初夏にかけての果物のイメージですよね。

しかし、いちご、メロン、さくらんぼ狩りは、春の時期に楽しむことができる農園も多いので、ゴールデンウィークなどに果物狩りを検討している場合は、これらのフルーツを調べてみると良いでしょう。メロン狩りやさくらんぼ狩りに行くときには、以下のようなポイントに注意すると、美味しいフルーツを収穫できるはずです。

  • メロン狩りのポイント
    メロンは、全体的に形のバランスが良く、お尻が飛び出していないものを選びましょう。ただ、見た目を重視するだけでなく、重さも確認してください。ずっしりと重みのある物ほど果肉がしっかりと詰まっています。なお、網目のあるマスクメロンなどは、「網目が緻密で盛り上がっている」ものほど良い、網目のないメロンは、「斑点やスジが入っていない」ものほど良いと覚えておきましょう。
  • さくらんぼ狩りのポイント
    さくらんぼは、日光を良く浴びているものほど甘くなる傾向があるので、日当たりの良い場所になっている実を選びましょう。また、色が濃くて大きいさくらんぼほど、甘みと栄養素が詰まっているとされます。

【6~8月】夏が旬の主な果物

夏場は、美味しい果物が多い時期として有名で、果物狩りが最も楽しめるシーズンと言っても過言ではありません。6~8月が旬の果物では、「 さくらんぼ・ 桃・ メロン・すいか・ ぶどう」などが有名です。

特に、果物狩りとして人気なのは、桃とぶどうでしょう。桃は、もぎたてで新鮮なものほど美味しくて、桃狩りで食べる桃は、まるでジュースのように果汁が滴り、スーパーなどで購入するよりも美味しいと感じるはずです。桃狩りのポイントとしては、日当たりが良い高い場所になっている果実が甘くて美味しいとされています。桃狩りでは、脚立が必ず用意されていると思うので、なるべく日当たりが良い高い位置にある桃を収穫するようにしましょう。ちなみに、一般的に、桃は皮を剥いて食べる物というイメージが強いのですが、もぎたての桃は、皮の渋みが少ないので、丸かじりすることができるのも特徴です。普段とは異なる食べ方を楽しんでみるのも良いのではないでしょうか?

ぶどう狩りにて、美味しいぶどうを見分けるポイントは、以下の記事で詳しく解説しているので、そちらをご確認ください。

関連:ぶどう狩りのコツ!ぶどう狩りをより楽しむために知っておきたい基礎知識について

【9~11月】秋が旬の主な果物

次は、秋が旬の果物です。秋は「食欲の秋」という言葉があるように、美味しい食べ物が収穫できる時期として有名です。果物で考えると、リンゴや柿、梨などが有名で、ぶどうも品種によっては秋が出盛り期になるものも多いです。9~11月は、ぶどう狩りを始めとして、リンゴ狩り、柿狩り、梨狩りなど、全国各地で果物狩りを楽しむことができます。

リンゴや柿を選ぶときのポイントは、以下のような感じです。

  • りんご狩りのポイント
    リンゴ狩りを行う時には、見た目が綺麗な物を収穫したいはずです。しかし実は、リンゴは多少傷がついている物の方が、リンゴ自身が実を修復しようと栄養を吸収することで、甘くなると言われています。したがって、表面に多少の傷がある程度であれば、「より美味しい」と考えても良いです。
  • 柿狩りのポイント
    柿狩りは、開催している農園があまりないと思いますが、探せば近くにあるかもしれませんし、柿好きの方はネットで検索してみましょう。美味しい柿を選ぶポイントは、全体的に色が濃く、形は平たいものではなく丸く整っている物がおすすめです。また、柿を選ぶときにヘタの周りまできちんと確認し、全体的にオレンジに色づいている物を選びましょう。ヘタの周りに黄緑が残っているものは、まだ完熟手前ですので、渋みが強いです。
  • 梨狩りのポイント
    梨狩りは、ぶどうやいちごと並んで、果物狩りでもトップクラスの人気を誇ります。日本梨は、しゃきっとした食感を持ち、非常に強い甘みを楽しめるため、果物の中で最も好みだという方も多いかもしれませんね。梨を選ぶときには、皮にしっかりと濃い色がついている物で、表面の果点が適度にぼやけている物がおすすめです。

【12~2月】冬が旬の主な果物

冬のフルーツと言えば、みかんといちごが有名です。特に、いちごは果物狩りの王様と言っても過言でないほどで、近年では、全国各地でいちご狩りを目的としたいちご農園が増えています。

いちご狩りに行って、美味しいいちごを選ぶには、以下のようなポイントに注意していちごを選びましょう。

  • ・ 粒がしっかりしている
  • ・ヘタがそり返っている
  • ・ヘタのすぐ近くまで色がついている
  • ・表面に艶がある

上記のような特徴を持ついちごが美味しいのでオススメです。
みかんについては、日当たりが良い場所になっている物がおすすめなので、木の外側についているみかんを選びましょう。また、皮の色がしっかりと濃く、表面に艶のあるみかんが甘くて美味しいはずです。

果物狩りに行く前の確認ポイントについて

ここまでは、果物狩りの年間スケジュールと各季節ごとに楽しめる果物の種類をご紹介しました。それでは、いざ実際に果物狩りに行こうと思った時には、どのようなことに注意すべきなのでしょうか?

ここでは、果物狩りに足を運ぶ前に確認しなければならないいくつかのポイントについてご紹介します。

果物狩りの場所決めについて

果物狩りは、収穫できるフルーツは変わりますが、日本全国さまざまな場所で開催されています。したがって、果物狩りに行きたいと考えた時には、「収穫したい(食べたい)果物は何か?」によって、足を運ぶ施設を検索すると良いでしょう。

ただ、行きたい農園が決まったとしても、以下の点はきちんと確認しなければいけません。

  • 予約が必要か?
    基本的に、果物狩りは「事前に予約する必要がある!」と考えておきましょう。農園・果樹園によっては、その日の込み具合などから、当日の飛び込み参加を受け付けしてくれる場合もありますが、ほとんどの場合、事前予約が必須となっています。今の時代、果物狩りの集客はインターネット上で行われていますので、農園のHPなどで、予約の必要性を確認しましょう。なお、ほとんどの場合、人気の農園などはすぐに予約がいっぱいになりますので、予定をなるべく早く決めて、予約するのがおすすめです。
  • プラン内容の詳細を確認する
    果物狩りは、農園・果樹園によって、料金プランやプラン内容が変わります。例えば、食べ放題プランの料金を支払えば、果物の収穫ができる施設もあれば、別途入園料が必要になる施設もあります。また、食べ残した時の追加料金や、持ち帰りを検討した時の取り扱いなど、詳細をしっかりと確認しておかないと、当日に費用を請求され嫌な気分になるかもしれません。果物狩りに行く場所を決める時には、各施設の料金だけでなく、その内容までをしっかりとチェックして比較検討するのがおすすめです。
  • 雨天時の対応について
    ハウス栽培の農園なら、天候に関係なく果物狩りが楽しめます。しかし、果物の種類によっては、屋外で果物狩りを楽しむ場所も多いので、雨天時の対応は事前に確認しておきましょう。多くの場合、雨が降っても果物狩りは通常どおり営業される施設が多いのですが、雨の中果物狩りをするのは、なかなか重労働です。果物狩りは、上を向いて果物を収穫する場合も多いですし、足元が悪くなるので、作業がしにくくなります。そのため、「雨の日は行きたくない…」と考える人も多いので、雨天時はキャンセルできるかどうか確認しておくと良いでしょう。

果物狩りの服装や持ち物について

最後は、果物狩りに行くときの服装と持っていくと便利なアイテムをご紹介します。まず、服装については、「動きやすくて汚れてもよい」服装を選ぶようにしましょう。果物狩りでは、台に登ったりしゃがんだりしますので、動きやすい服装の方が疲れません。また、果物の果汁が衣服に付着すると、シミになりますので、汚れても問題ない服を選ぶのが大切です。そして、特に注意しておきたいのが履物で、果物狩りを行う場所は、土が剥き出しの畑なので、歩きやすいスニーカーや長靴を用意しておきましょう。特に、女性は間違ってもヒールなどを履いて果物狩りに行かないようにしましょう。

果物狩りに持っていくと便利なアイテムは、以下のような物です。

  • 虫よけスプレー
    果物狩りを行う場所は、虫がたくさんいます。特に夏場は、果物狩りに集中するためにも、虫よけはしっかりとしておきましょう。なお、虫よけスプレーは、果物狩りを行う畑に入る前に行っておきましょう。畑について吹き付けると、果物にスプレーの成分が付着したり、他の人に迷惑をかける恐れがあります。
  • 日焼け止め(帽子も)
    夏場の果物狩りで、屋外の畑で果物を収穫する場合、日焼け止めもきちんと塗っておきましょう。果物の育成には日射が非常に重要なので、果物狩りができる畑は、皆さんが考えている以上に日差しが強いです。日焼けはしたくないと考えるのであれば、日焼け止めと長袖の服装を心がけましょう。あと、帽子もあると熱中症などの対策にもなります。
  • タオル
    果物狩りは、比較的、暖かい季節に楽しむレジャーです。したがって、作業中は結構な汗をかく可能性が高いでしょう。汗をかいても大丈夫な服装と、タオルを持っておけば小まめに汗を拭くことができます。なお、夏場は冷感タオルを選べば、首元を冷やし熱中症対策も同時にできるのでオススメです。
  • ウェットティッシュ
    果物狩りにはウェットティッシュが欠かせません。必ず用意しておきましょう。というのも、果物狩りは、収穫したフルーツをその場で食べることができるのが醍醐味で、新鮮な果物は果汁もたっぷりです。そのため、食べる時には手が果汁でベトベトになりますので、特にお子様連れで果物狩りに行くときには絶対に必要だと思います。もちろん、食べる前に手を綺麗にするためにも役立ちます。
  • レジャーシート
    果物狩りを開催している施設によっては、椅子が用意されていない場合もあります。したがって、収穫した果物を食べるための場所を作るために、レジャーシートがとても役立ちます。

上記以外にも、可能であればクーラーボックスも用意しておくと良いでしょう。果物の中には、食べる直前に少し冷やすことでより甘みを感じられるようになるものが多い為、氷を入れたクーラーボックスを持ち込めば、最も美味しい状態で収穫した果物を楽しむことができます。ただ、クーラーボックスは、施設によって取り扱いが変わりますので、持ち込みを検討している場合は、事前に持ち込み可能か確認しておきましょう。農園の中には、クーラーボックスの持ち込みを禁止している場所も少なくありません。

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まとめ

今回は、日本国内で楽しめる果物狩りのスケジュール感や、季節ごとに果物狩りを楽しめる果物の種類について解説しました。記事内でご紹介しているように、四季のある日本では、季節ごとに異なる味の果物を楽しむことが可能です。そして、多くの農園・果樹園で、さまざまな果物の収穫体験ができるようになっているのです。

ここでは、果物狩りの年間スケジュールを簡単に解説したので、好きな果物の果物狩りの予定を立ててみてはいかがでしょう。果物狩りは、近年非常に人気の高いレジャーになっていますので、思い立った時に行きたいと行動を起こしても、どこも予約がいっぱいで行くことができない…なんてことになる場合もあります。特に、人気の農園などは、数カ月前から予約が入るようになっていますので、2024年中に果物狩りに行きたいと考えているのであれば、今から予定を立てておくのがおすすめです。

なお、大阪府河内長野市でぶどうや柿、みかんなど、さまざまなフルーツの栽培を行っている田中ぶどう園では、巨峰やシャインマスカットのぶどう狩りを楽しんでいただくことができます。例年、8月中旬ごろよりぶどう狩りを開催していますので、是非楽しみにしていてください。ぶどう狩りの季節が近づいたときには、webサイトやSNSで開催時期を告知します!