
シャインマスカットを保存する時のコツをご紹介!
さまざまあるぶどう品種の中でも、特に知名度が高く、さらに高級なフルーツの代名詞的存在となっているのがシャインマスカットです。昨今では、シャインマスカットを親として、新たなぶどうの品種が開発されるようになっているなど、ぶどうの中でも特に高い人気を誇っています。
シャインマスカットは、8~10月頃が旬の果物で、夏のご挨拶として送られる贈答品としても非常に高い人気を誇るため、頂き物として手にできることも少なくありません。ただ、贈答品としてシャインマスカットを入手した時には、保存方法を間違えて台無しにしてしまう…なんてケースが意外に少なくないとされています。
シャインマスカットは、皆さんが考えている以上にデリケートな果物で、適切な方法で保存しておかないと、味や食感が損なわれてしまう可能性があります。さらに、食べようと思った時には、傷んで食べられなくなっていた…など、最悪な状況を迎えてしまうケースもあるのです。
そこでこの記事では、シャインマスカットの保存方法と、実際に保存する際のコツについて解説します。
シャインマスカットを常温保存する時のコツ
シャインマスカットの保存方法としては、常温、冷蔵、冷凍の3つの方法が思い浮かぶと思います。ただ、シャインマスカットの旬の時期は、まだ気温が高い夏場であるため、常温保存には適さないのではないか…と考える方が多いと思います。実際に、シャインマスカットを頂いたときには、そのまま冷蔵庫に入れているという方が多いようです。
確かに、気温が高い夏場の果物であることから、常温での保存の場合は長期保存には向きません。しかし、すぐに食べるという場合であれば、常温保存が望ましい果物だということは忘れないようにしましょう。というのも、シャインマスカットを冷蔵庫で長期保存した場合、風味が落ちやすく、冷やしすぎることで甘さが感じられなくなるとされているのです。そのため、シャインマスカット本来の美味しさにこだわる場合は、常温で保存し、出来るだけ早めに食べるのがおすすめです。なお、果物は、少し冷やした状態の方が美味しく感じるので、シャインマスカットも常温で保存しておき、食べる1時間ほど前に冷蔵庫で冷やして食べると良いです。
シャインマスカットを常温で保存するコツ
それでは、シャインマスカットを常温保存する際のコツをご紹介していきます。
シャインマスカットを常温保存する場合でも、直射日光やエアコンの風が直接あたるような場所で保存してはいけません。常温保存する際は、風通しが良い冷暗所に置いておくようにしましょう。また、その際には、一房ずつ新聞紙などに包んでおきましょう。新聞紙は、一度丸めて柔らかくしてから、シャインマスカットを包むようにすれば、実を傷つけずに済みます。
常温保存したシャインマスカットを食べる時には、流水でかるく洗った後、冷蔵庫に入れましょう。シャインマスカットには、果糖が含まれていて、この果糖は適度に冷やした方が甘みが強くなる性質があるのです。ただ、冷やしすぎると、舌が味を感じにくくなるので、冷蔵庫に入れるのは30分~1時間程度にしましょう。
常温保存する場合の日持ち
先程ご紹介したように、気温が高い夏場の果物であるシャインマスカットは、常温での長期保存には向きません。乾燥や温度に注意しながら冷暗所で保存したとしても、最長で3日ほどしか保存できないと考えておきましょう。冷蔵や冷凍と比較すると、日持ちが悪くなるので、「すぐに食べる」と決まっている場合のみ常温で保存すると良いです。
ちなみに、果物の保存に適した冷暗所などが無く、極端に温度が高い環境下で保存した場合には、1日で傷んでしまうことがあるので注意が必要です。冷暗所がない…というお宅の場合は、下で紹介する冷蔵保存の方が安心です。
シャインマスカットを冷蔵保存する時のコツ
果物の保管に適した冷暗所がない…というケースでは、冷蔵庫に入れてシャインマスカットを保存すると良いです。常温ではあまり日持ちしないシャインマスカットですが、冷蔵庫で保存することで、その期間を延ばすことができます。
ただ、注意が必要なのは、シャインマスカットは冷蔵庫で保存したとしても風味は落ちて行ってしまいます。また、冷やし過ぎは、シャインマスカット本来の甘みを楽しめなくなる可能性があるので、冷蔵保存の場合でもできるだけ早く食べきるのがおすすめです。
シャインマスカットを冷蔵庫で保存するコツ
それでは、シャインマスカットを冷蔵庫で保存する際のコツをご紹介します。なお、シャインマスカットを冷蔵保存する場合は、実を房から外して保存するのが望ましいので、以下の流れで冷蔵庫に入れるようにしましょう。
- ①ハサミを使って実から房を切り離す
- ②密閉容器を用意し、キッチンペーパーを敷き、その上にシャインマスカットの実を並べる(実同士が当たらないように)
- ③上からキッチンペーパーをかけて密閉容器の蓋を閉める
上記のように、冷蔵庫で保存する場合は、房から実を切り離すようにしましょう。これは、房ごと保存した場合、実の水分が軸に奪われてしまい、劣化が早く進むからです。なお、房から実を外す際は、手でちぎるのではなく枝を少し残してハサミで切り落としましょう。手で房から外すと実の付け根に穴が空いてしまうことになり、その部分から劣化が進行してしまいます。
また、冷蔵保存する際は、洗わずに実を切り取って保存しましょう。そして、食べる直前に流水で洗えば良いです。ぶどうの表面には、ブルームと呼ばれる天然成分がついていて、これが実を乾燥や病気から守っています。そのため、食べる直前まではこのブルームを残しておいた方が良いのです。
冷蔵庫に入れる際は、野菜室の冷気が直接当たらないところなど、極端な低温にならない場所を選びましょう。また、食べる際は、冷蔵庫から出して20分ほど出しておくと、甘味を強く感じられる温度に戻ります。
冷蔵保存する場合の日持ち
シャインマスカットは、常温保存の場合、最長で3日程度しか日持ちしないと紹介しましたね。これが、冷蔵庫で正しく保存すれば、1週間程度は美味しく食べられるようになるでしょう。
ただ、シャインマスカットは、水分が多く傷みやすい果物であることは間違いないので、可能であれば早めに食べきるのがおすすめです。
シャインマスカットを冷蔵保存する時のコツ
最後は、冷凍保存のコツについてです。食品を長期保存する方法としては冷凍が有名で、シャインマスカットも、冷凍することで長く保存することができるようになります。
シャインマスカットを冷凍庫で保存するコツ
シャインマスカットを冷凍保存する際は、冷蔵と同じく、房から実を切り離します。一度にたくさんのシャインマスカットを頂いたなど、傷む前に食べきることが難しいなどという場合は、以下の流れで冷凍保存すると良いです。
- ①ハサミを使って実から房を切り離す
- ②流水で実を優しく洗う
- ③実の表面に付着している水分をしっかりと拭き取る
- ④密閉容器もしくはフリーザーバックに入れて冷凍庫に入れる
冷凍保存する際は、先に実を洗ってください。なお、冷凍庫に入れる際も、実同士がくっついていると、実がつぶれたり、傷んでしまう要因になるので、出来るだけ実が接触しないようにしましょう。
「フリーザーバックでは難しいのでは?」と感じるかもしれませんが、この場合、下に金属製のバットを敷き、その上にフリーザーバックに入れた実を広げるように冷凍しましょう。そうすると、素早く冷凍が完了するので、傷みにくくなるという効果も期待できます。
冷凍保存する場合の日持ち
シャインマスカットを冷凍保存する場合の日持ちは、1カ月程度と考えておきましょう。シャインマスカットは、保存期間が長くなるにつれ、マスカット特有の風味が落ちて行ってしまうので、冷凍の場合でも3週間以内に食べるのがおすすめです。
ただ、少しぐらい風味が落ちても構わないという方の場合、5~6週間程度は保存がきくと考えても大丈夫です。
まとめ
今回は、シャインマスカットの代表的な保存方法について、美味しさを保つための保存のコツをご紹介しました。
記事内でご紹介したように、シャインマスカットの風味や美味しさをできるだけ損なわないように食べきりたいと考えるなら、常温で保存しながら1日で食べきるのがおすすめです。そもそもぶどうは、樹上で完熟する果物なので、収穫したての新鮮なうちが最も美味しく食べられるのです。
ただ、夏場はぶどうを頂く機会が増え、常温保存では傷む前に食べきることが難しい…なんてことも珍しくありません。そのような場合は、上で紹介したポイントに注意しながら霊王もしくは冷凍で保存すると良いでしょう。