田中ぶどう園の直販サイトで、2024年度新鮮ぶどうの受付を開始しました。 現在、予約受付中で、 2024年の発送は8月下旬(お盆過ぎ)からとなります。 お盆の時期に発送を希望の方はお電話などでお問い合わせください。農園直送の新鮮ぶどうの購入は、以下サイトからお願いします。
※2024年は、田中ぶどう園でのぶどう狩りは開催いたしません。
虫歯になりにくい食べ物はある?甘い果物も虫歯のリスクは高い?
皆さんは、虫歯になりやすい食べ物と聞くと、どのような食品をイメージするでしょうか?一般的には、砂糖が多く含まれたケーキやチョコレートなどのお菓子が健康な歯の天敵というイメージがあるのではないでしょうか?
ここで気になるのは、糖分が含まれた甘い食べ物なら総じて虫歯リスクが高くなるのか…という点です。例えば、果物に関しては、野菜などと比較すると、高い糖度を誇ることから食後のデザートとして楽しまれる場面が多いです。また最近では、健康的なダイエットにも効果的な食べ物なのではないかと考え、頻繁に果物を摂取しているという方も多いはずです。
それは、甘くて美味しいと小さな子供にも人気の果物については、砂糖がふんだんに使われたお菓子などと同様に虫歯リスクが高いものなのでしょうか?今回は、誰もが気になる果物と虫歯の関係性について解説します。
果物と虫歯の関係について
それではまず、果物と虫歯の関係性について簡単にご紹介します。果物の多くは、食べた時に甘みを感じますが、これはグルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)が含まれているからです。果糖は、虫歯菌が好む糖質の一種とされているので、この点から考えると虫歯リスクが高いと思われるのですが、実は果物はどちらかというと虫歯リスクが低いと言われています。
そもそも、人が虫歯になるのは、甘いお菓子などを食べた際、そこに多く含まれるスクロース(ショ糖)という糖を虫歯菌が分解しようとして、酸が作られることが要因とされています。そして、虫歯菌によって生じた酸をきちんと洗い流さないと、汚れ(プラーク)となっていずれ虫歯になるという仕組みなのだそうです。お子様が好むお菓子には、スクロース(ショ糖)が多く含まれているため、口の中で大量の酸が発生することから、虫歯になりやすい食べ物とされているのです。特に、飴やグミ、チョコレートなどは、歯にこびり付きやすいという性質があるため、歯ブラシなどで歯磨きしたとしても、完全に汚れを落とすことが難しく、「きちんと歯磨きしていたのに虫歯に…」なんてことになりやすいのです。
この流れを考えると、糖分を含む果物は、やはり虫歯になりやすい食べ物なのではないか…と考えてしまいます。しかし、果物には果糖が多く含まれるものが多いのですが、この果糖は虫歯リスクが低いとされているのです。また、生の果物は、水分を多く含むため、酸が作られても即座に洗い流されてしまう、果物に含まれる食物繊維によって洗浄効果が得られるといったことから、お菓子などと比較すると、格段に虫歯リスクが低くなるのだそうです。
ただし、同じ果物でも、虫歯リスクが高いものもあるので、次項で虫歯になりやすい果物と、そうでない果物をご紹介します。
虫歯になりやすい果物とは?
それでは、さまざまある果物の中でも、虫歯リスクが高いとされる種類はどのような物があるのでしょうか?ここでは、歯医者さんなどが虫歯リスクが高いとしている果物の種類と、その逆の虫歯になりにくい果物をご紹介します。
虫歯リスクが高いとされる果物
まずは、果物の中でも虫歯リスクが高いとされているものをご紹介します。以下の果物は、虫歯になりやすいと言われているので、食べた後は良く歯磨きをするようにしましょう。
- ・バナナ
まずはバナナです。バナナは非常に栄養価が高く、美肌効果や貧血予防、熱中症予防、便秘予防が期待できる果物として有名です。ただ、さまざまな果物の中でも、バナナは特に虫歯リスクが高いとされています。その理由は、粘着性が高いため、歯にくっつきやすいという特徴があるからです。果物に限らず、虫歯になりやすい食べ物に共通する特徴は、粘り気があり、歯にくっつきやすいということです。歯にくっついてしまうと、唾液の作用でも簡単に落ちなくなるので、虫歯の温床になるのです。したがって、バナナを食べた後は、丁寧にブラッシングをして、歯に付着した食べかすを落としましょう。 - ・レモン
次はレモンです。ビタミンCが豊富な果物で、甘みをあまり感じないので虫歯になりにくいと考えられがちです。しかし、レモンをはじめとする柑橘類は、酸が強いという特徴があります。ちなみに、この特徴は人の健康においては有用です。柑橘類の酸は、虫歯菌が産生する酸と同様に、歯を溶かす作用を持っていて、虫歯を助長する可能性があるのです。したがって、みかんやオレンジも同様に、酸が強い果物を食べた際は、口の中を良くゆすぐと良いです。 - ・柿
柿は、非常に栄養価が高く、健康に有用な果物とされていますが、虫歯リスクは比較的高い果物と言われています。実は、柿には「柿は歯の毒腹薬」ということわざがあります。これは、柿を食べ過ぎると、お腹には薬であるが、糖分が多いため虫歯になりやすいという意味があるそうです。柿は、その他の果物と比較しても、群を抜いて糖分が高いわけではないのですが、良く熟した柿の場合、粘度が高くなるため歯にくっつきやすくなるのです。また、まだ未熟な柿の場合は、歯ごたえを感じる固さなので、歯や歯茎にダメージを与える可能性があります。
果物の中でも虫歯になりやすいとされているのは、上の3種類です。
虫歯になりにくい果物
それでは、果物の中で虫歯になりにくい物もご紹介します。なお、あくまでも虫歯になりにくいだけで、絶対にならない食べ物はありません。したがって、下で紹介する果物を食べた時でも、歯磨きはしっかりと行ってください。
- ・イチゴ
- ・リンゴ
- ・梨
- ・キウイ
虫歯になりにくい果物は、上記のような果物があげられます。いちごについては、甘くて美味しいことが特徴なので、虫歯リスクが高いイメージが強いかもしれません。しかし、いちごには虫歯予防に効果的とされるキシリトールが多く含まれているため、虫歯になりにくいとされているのです。
リンゴや梨、キウイについては、水分が多く、食物繊維が豊富という特徴があるので、虫歯になりにくいです。特に、りんごは、よく噛んで食べることで、自然に歯磨き効果が得られると言われていて、唾液の分泌も促進するため、口内を洗浄する効果が期待できるとされています。
まとめ
今回は、甘くて美味しいとお子様からも人気の果物について、糖分が多い果物はお菓子などと同様に虫歯リスクが高くなるのかという問題について解説しました。
記事内でご紹介しているように、甘くて美味しい果物ですが、基本的にはそこまで虫歯リスクが高いとは言えない食品とされています。これは、生の果物の場合、水分が多いため食べている間に糖分が洗い流されやすいことや、食物繊維による歯磨き効果が期待できるからとされています。ただ、果物の中でも、バナナなどの粘度の高いものは歯にくっつきやすくなるため、虫歯リスクが高くなるとされれます。
なお、ドライフルーツに関しては、乾燥することで水分が失われ、糖分が凝縮されている食べ物となります。したがって、生の果物とは異なり、虫歯リスクが極めて高いと言われているので注意しましょう。