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夏が旬の果物の代表は桃!桃の正しい保存方法や食べてはいけない腐った桃の見分け方
さまざまな果物がある中でも、桃は日本国内で非常に高い人気を誇っています。果物に関する好みを聞いた市場調査などで、イチゴに次いで桃が二位にランクインしたこともあるなど、常に上位に位置するほど日本人からの支持が高い果物です。
そこでこの記事では、桃が美味しく食べられる旬の時期や、桃が手に入った時の保存方法と、傷んで腐ってしまった桃の特徴などについて解説します。
桃の旬は7~8月
それではまず、桃の旬の時期について解説します。どのような果物でも同じですが、最も美味しく食べられるのは、その果物の旬の時期とされています。したがって、桃好きの方は、桃が一年の中で最も美味しく食べられる旬の時期は掴んでおきたい物です。
なお、一口に桃と言っても、品種はたくさん存在しています。そして、桃の品種によって収穫できる時期や旬の時期が変化するので注意しましょう。一般的に、桃の収穫時期は、大きく早生、中生、晩生の3つに分けられています。
早生は、その漢字の通り、桃の中で最も早く収穫されるものを指していて、その中でも「極早生種」と呼ばれるものは収穫時期が非常に早く、春の終わりの5月頃から店頭に並び始めます。ただ、一般に流通している桃は、夏が旬の果物というイメージがあるように、7~8月頃が最盛期となります。桃の多く品種は、夏真っ盛りの7~8月頃に旬を迎えますので、この時期が食べごろと考えても良いでしょう。
ただ、桃の中でも、晩生の品種については9から10月と秋ごろに収穫されるものもあります。さらに近年では、ハウス栽培が盛んになっていることから、桃の生育に適した温度帯を人工的に作ることができ、12月頃まで収穫が可能になっているそうです。
このように、一般的には夏の果物というイメージが強い桃ですが5~12月と非常に長い期間収穫が可能な果物になっています。
桃の保存方法について
それでは次に、桃の保存方法についてご紹介したいと思います。桃は、贈答品としても人気の果物ですので、すぐに食べきることができない量の桃を頂いて保存方法に迷ってしまう…というケースも少なくありません。また、スーパーなどでも普通に販売されている果物なので、桃好きの方は定期的に桃を購入しているかもしれませんね。そのような場合、どこで保存しているでしょうか?
ここでは、桃を保存する際の条件や賞味期限、美味しく食べるための保存方法などについて解説します。
桃の保存条件
桃の保存条件として多くの方は「冷蔵庫に入れて保存するのが良い」と勘違いしているのではないでしょうか?一般的に、食品を長く良い状態で保存するためには、冷蔵庫で保存するのが良いと考えられています。しかし、桃の保存については、「常温保存」が基本となると考えてください。
これは、桃が追熟する果物であることも関係します。スーパーなどで販売されている桃については、基本的に完熟しておらず、購入後に追熟させて好みに状態にもっていくことが想定されています。つまり、家に持ち帰った桃に関しては、追熟させることでより美味しい状態にしなければいけないのです。その他の果物でも同じですが、冷蔵庫の中など、低温状態で保存していると果物の追熟は止まってしまいます。
したがって、桃は、好みの状態まで追熟させるためにも「常温保存する」のが正しいと考えてください。なお、スーパーなどで販売されている桃については、常温保存で2~3日程度日持ちします。つまり、基本的な桃の賞味期限は、購入してから2~3日程度(常温保存の場合)と考えれば良いでしょう。ちなみに、購入後すぐに冷蔵庫に入れて保存していた場合、1週間程度は日持ちするとされています。ただ、すぐに冷蔵庫に入れた場合には、追熟が不十分で桃の味を最大限楽しむことができないかもしれません。したがって、下で紹介する方法で、ある程度追熟させてから、冷蔵庫で日持ちさせるといった保存方法を検討しましょう。その場合でも、数日は常温で置いているので、1週間持たせることは難しいでしょう。
桃を追熟させるには?
上述したように、スーパーなどで販売されている桃は、完熟手前の状態なので、購入後に自宅で追熟させる必要があります。長く保存したいからと、そのまま冷蔵庫に入れてしまうと、桃本来の甘みなどを楽しむことができないのです。したがって、桃を美味しく食べるための保存手順については、以下の流れを参考にしてください。
- STEP1 桃を新聞紙やフルーツキャップなどで包み、保存袋に入れる
- STEP2 1の状態の桃を2日程度常温で保存する(追熟の状況によって変わります)
- STEP3 好みの状態まで追熟が進んだら、ラップに包み保存袋に入れて冷蔵庫に
なお、冷蔵庫に入れた場合でも、それまでに二日程度常温保存しているため、そこまで長く保存することはできません。基本的には、2日ほど常温で追熟させ、その後冷蔵庫で1時間ほど冷やしてから食べるという流れが最も美味しく食べられるとされています。
桃は、どうしても常温で追熟させる必要がある果物なので、日持ちさせることは難しいと考えましょう。基本的には、購入後2~3日など、なるべく早く食べきるのがおすすめです。
関連:キウイなど、果物の追熟とは何?果物をよりおいしく食べるために知っておきたい追熟の基礎知識
食べてはいけない!傷んだor腐った桃の特徴について
それでは次に、桃が傷み始めた、腐り始めた際に生じるサインについてご紹介します。上述のように、桃はそこまで日持ちする果物ではなく、傷み始めると以下のようなサインが現れます。
基本的に下で紹介するようなサインが出た桃は、既に腐っている可能性があるので、食べずに廃棄するようにしましょう。
茶色く変色する
通常、桃は薄くピンクがかった白色をしているのが特徴です。しかし、鮮度が落ちていくと、色味が変化していき茶色く変色していくのです。
桃が全体的に茶色く変色している場合、既に腐っているサインですので、食べないようにしましょう。なお、表面的には変色などがない桃の場合でも、切ってみると中身が茶色く変色している…なんて場合も少なくありません。このような桃は、果実そのものが傷んでいる証拠ですので、食べずに廃棄しましょう。
弾力がなく、触ると水分が漏れてくる
桃は、果物の中でも水分量が多いのが特徴です。長期間保存して時間が経過した桃は、中から水分が漏れ出てくるという特徴があります。そのような状態になった桃は、弾力がなくなり、触るとブヨブヨに柔らかくなっているので、その感触で違和感を判じるはずです。また、触れた時には、皮の切れ目から水分が漏れ出てくる場合もあるでしょう。
このような状態になった桃は、食感がかなり悪くなっています。完全に腐っていなければ、食べられないこともないかもしれませんが、傷んでいるのは間違いありませんし、通常の桃と異なる食感のモノは食べずに廃棄するのがおすすめです。
異臭を放つ
これは分かりやすい、傷んだもしくは腐った桃の特徴です。通常、桃はほんのりと甘い香り(無臭に感じる人もいます)を漂わせる果物として有名です。しかし、適切なタイミングで食べることなく、傷んでしまった場合には、生ごみのような独特な異臭を放つようになります。
明かに桃の香りとは異なる刺激臭を放っている場合、その桃は既に腐っている証拠ですので、食べずに廃棄しましょう。
口に入れた時に酸味を感じる
見た目上は特に違和感を感じなかった桃でも、口に入れた時に明らかに違和感を覚えるような強い酸味を感じた場合、その桃は腐っていると判断すべきです。
食品の腐敗が進むと、独特の刺激臭と酸味を感じるようになるので、食べてはいけない桃のサインとしては分かりやすいです。このような桃を食べてしまうと、食中毒を発症し、腹痛や下痢、嘔吐などの症状が出る可能性が高いので、食べるのをやめて廃棄しましょう。
まとめ
今回は、さまざまな果物の中でも、日本人に非常に高い人気を誇る桃について、その保存方法や傷んだ桃のサインをご紹介しました。
一般的に、桃の保存と聞くと、冷蔵庫に入れて保存するのが良いというイメージが強いかもしれません。確かに、桃は少し冷やした状態で食べるのが良いとされていますので、食べる前に冷蔵庫に入れるという行為は間違っていません。
しかし、スーパーなどで購入した桃を、家に持ち帰ってすぐに冷蔵庫に入れるという保存方法は間違いです。桃は、追熟させる必要がある果物なので、スーパーなどで購入した桃は、常温でしばらく置いて追熟を進めなければいけないのです。ただ、桃は、追熟させる必要はあるものの、基本的には長く保存できない果物なので、完熟のタイミングは見逃さず、好みの状態になった桃はなるべく早く食べきるようにしましょう。
記事内では、傷んで食べられなくなった桃の特徴もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。