田中ぶどう園の直販サイトで、2024年度新鮮ぶどうの受付を開始しました。 現在、予約受付中で、 2024年の発送は8月下旬(お盆過ぎ)からとなります。 お盆の時期に発送を希望の方はお電話などでお問い合わせください。農園直送の新鮮ぶどうの購入は、以下サイトからお願いします。
※2024年は、田中ぶどう園でのぶどう狩りは開催いたしません。
いちじくの保存方法について!正しい保存をしたときの保存可能期間もご紹介
いちじくは、夏から秋にかけて旬を迎える果物です。フルーティーな香りとプチプチとした独特の食感で、さまざまある果物の中でも、いちじくが一番好きという方も多いかもしれませんね。
また、いちじくの特徴としては、ぶどうや梨など、その他の秋の味覚と異なり、農園などの専門家でなくても意外に簡単に育てることができる点です。果物の栽培は、非常に難易度が高く、家庭菜園などで育てたとしても、美味しい果実を実らせることはできない…と考えている方が多いです。というのも、果物の栽培は、収穫までにさまざまな特殊な作業が必要になるため、なんの知識も持っていない素人の方がいきなり正しく育てるのはなかなか難しいのが実情なのです。
そのような果物の中でも、いちじくは「ほったらかしでも美味しい実をつけてくれる果樹」として有名で、家庭菜園で育てられる果樹の中でも特に高い人気を誇っています。実際に、たいして手をかけたつもりはないのに、秋ごろになるとたくさんの果実が収穫できたという話を耳にする機会は多いです。ただ、注意が必要なのは、いちじくは果物の中でも特に傷みやすく、適切な保存をしなければすぐにダメになってしまう可能性があるのです。そこでこの記事では、いちじくの正しい保存方法と、保存可能期間について解説します。
いちじくの保存方法は「冷蔵」もしくは「冷凍」
それでは、家庭菜園などでも人気のいちじくについて、正しい保存方法と、正しく保存した場合の保存可能期間(賞味期限)について解説したいと思います。
まず皆さんに覚えておいてほしいのは、いちじくは樹上で完熟した物を収穫する果物で、追熟させる必要はなく新鮮なうちに食べなければならない果物だということです。この点から考えても、いちじくは正しい保存をしていたとしてもそこまで長く保存できる食べ物ではないということは分かっていただけると思います。
そもそもいちじくという果物は、果肉が柔らかく、鮮度が落ちやすいという特徴があることから、取り扱いには細心の注意が必要です。過去に完熟したいちじくを食べたことがある人は分かると思いますが、指で少し押しただけで実が凹んでそこから傷んでしまうような果物で、さまざまある果物の中でも輸送が難しい果物の代表格とも言われているのです。
さらに、いちじくの旬は6~10月頃と、一年の中でも最も気温が高くなる時期と重なります。そのため、常温状態で保存しておくと、すぐに傷んで苦みが出てきてしまうので注意が必要です。いちじくの美味しさをできるだけ長持ちさせたいと考えるのであれば、冷蔵もしくは冷凍で保存しなければならないと考えましょう。
ここでは、いちじくの保存方法と、保存方法ごとの保存可能期間についてご紹介します。
いちじくを「冷蔵」で保存する
一つ目の方法は、冷蔵庫の野菜室で保存するという方法です。上述したように、いちじくは気温が高い夏から秋にかけてが旬の果物となるため、常温状態で保存しているとすぐに傷んでしまいます。庭にいちじくを植えているお宅であれば、続々といちじくが収穫期を迎え、食べきる前に腐らせてしまう…なんて失敗をした経験がある方も多いのではないでしょうか。
いちじくは、樹上で完熟する果物なので、収穫後はできるだけ早く食べるのが推奨されます。ただ、冷蔵庫の野菜室など、低温環境で保存しておけば、常温よりもかなり長く保存することが可能です。いちじくを冷蔵庫で保存する場合は、以下の手順で保存すると良いでしょう。
- STEP1 傷や潰れているいちじくを取り除き、表面に水気があれば拭き取る
- STEP2 一つ一つラップもしくはキッチンペーパーで包む
- STEP3 バットがあれば重ならないように並べる。なければ2~3個まとめてポリ袋に入れて口を閉じる
- STEP4 冷蔵庫の野菜室に入れる
上記の手順で冷蔵保存すると良いです。いちじくは、冷蔵庫で保存しておくことで、2~3日程度は日持ちさせることが可能です。なお、冷蔵庫で数日保存する場合は、保存する前に洗うのではなく、食べる直前に水洗いするようにしましょう。
いちじくは、果肉が柔らかいので、キッチンペーパーがあればクッション性が高いため、キッチンペーパーで包むのがおすすめです。
いちじくを丸ごと「冷凍」で保存する
次は、いちじくを丸ごと冷凍庫で保存するという方法です。どのような食品でも同じですが、冷蔵よりも冷凍で保存する方が保存期間が長くなります。ただ、いちじくのようなフルーツを冷凍する際は、食感が変わることに注意が必要です。一度、冷凍庫に入れ凍らせたいちじくは、解凍する際に水分が出てしまい、食感がべちゃッとしてしまいます。ぶどうなども、冷凍した物を解凍して食べると、食感がかなり悪くなってしまい「美味しく感じられない…」という声を聞く機会が多いです。
したがって、冷凍保存したいちじくに関しては、完全に解凍してから食べるのではなく、少しだけ解凍してシャーベット状のものを食べるのがおすすめです。冷凍庫でいちじくを保存する際は、以下の手順で保存すると良いです。
- STEP1 表面を水洗いして、水分をしっかりと拭き取る
- STEP2 一つ一つラップで包み、フリーザーバッグに入れる
- STEP3 金属製バットの上に2のいちじくを置く
- STEP4 冷凍庫に入れる(凍ったらバットは外す)
上記の手順で冷凍保存すると、約1カ月程度は保存可能です。冷凍したいちじくは、皮ごと食べることも可能ですが、お尻の部分を包丁で十字に切れ目を入れ、流水に5秒ほどさらせば簡単に皮をはがすことができます。その後、5分ほど置いてから、食べやすい大きさに切って食べると良いです。外側だけが少し溶けて、半解凍状態のいちじくはシャーベットのような食感でとても美味しいです。
いちじくを切って「冷凍」で保存する
いちじくを冷凍保存する場合、あらかじめちょうど良い大きさに切ってから保存するという方法もあります。例えば、スムージーやジャムを作るためにしばらく保存しておきたいという場合は、切ってから冷凍すれば解凍せずに使用することができるようになるため、非常に便利です。この他にも、お菓子作りを趣味とする方も、ちょうど良い大きさに切ってから冷凍保存するケースがあるようです。
保存期間に関しては、丸ごと保存する場合と同じく、約1カ月程度は問題なく保存できるでしょう。切ってから保存する場合は、以下の手順で保存すると良いです。
- STEP1 表面を水洗いして、水分をしっかりと拭き取る
- STEP2 使いやすい大きさにいちじくを切る
- STEP3 金属製バットにラップを敷き、いちじくを重ならないよう並べる
- STEP4 冷凍庫に入れる(凍ったらフリーザーバッグに移し替えるのがおすすめ)
いちじくは皮ごと食べることも可能ですが、気になる場合は皮は剥いて冷凍しても良いです。金属製のバットはなくても構わないのですが、あれば急速冷凍が可能になるため、用意するのがおすすめです。
まとめ
今回は、秋の味覚として有名ないちじくについて、いちじくを長持ちさせるための正しい保存方法について解説しました。
記事内でご紹介したように、いちじくは果肉が柔らかく傷みやすい果物として有名で、常温で保存した場合はすぐに傷んで苦みが強く出てしまう可能性があります。したがって、いちじくを保存する場合は、冷蔵もしくは冷凍で保存するようにしましょう。冷蔵庫の野菜室で保存すれば、3日ほどは日持ちしますので、大量にいちじくを手に入れたという場合以外は、傷んでしまう前に食べきることができると思います。
なお、果物を冷凍庫で保存する場合、食感がどうしても悪くなってしまう点は注意しましょう。冷凍保存した場合、水分が出てべちゃッとした食感になるので、いちじく本来の美味しさが失われてしまう可能性が高いです。