
田中ぶどう園の直販サイトで、2024年度新鮮ぶどうの受付を開始しました。 現在、予約受付中で、 2024年の発送は8月下旬(お盆過ぎ)からとなります。 お盆の時期に発送を希望の方はお電話などでお問い合わせください。農園直送の新鮮ぶどうの購入は、以下サイトからお願いします。

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白いいちごと赤いいちごは何が違う?いちごの豆知識をご紹介
皆さんは、いちごと聞いてどのような果物をイメージするでしょうか?ほとんどの方は、表面に粒々があるものの、果物の色としては真っ赤に色づいているという印象を持っているのではないでしょうか?実際に、スーパーなどで見かけるいちごは、そのほとんどが赤色をしていて、これ以外の色のいちごはイメージできない…と言う人の方が多いはずです。
しかし、最近のいちご市場を見回してみると、果実が赤く色づいていない、真っ白ないちごが販売されるようになっているのです。いちごを注文して真っ白な果物が出てきたときには、まだ未熟なのでは…、病気になったイチゴなのでは…と不安に感じてしまう方も多いですよね。しかし、当然そのようなことはなく、白いいちごは品種として認められていて、最近ではどんどん白いいちごの品種が増えているという状況になっています。
そこでこの記事は、一般的な赤いいちごと白いいちごは何が異なるのかについて解説していきたいと思います。
白いいちごと赤いいちごは何が違う?
白いいちごと赤いいちごの違いは、アントシアニンと呼ばれる色素の有無が関係しているとされています。ここでは、白いいちごの特徴について簡単にご紹介します。
白いいちごの特徴について
一般的ないちごは、果皮が真っ赤に色づいているというイメージを持っているはずです。これは、いちごが日光に当たることで、アントシアニンと言う色素が生成され、果皮が赤色に変色するのが原因です。
こう聞くと、白いいちごは、生育の段階で日光に当たることができなかった果実で、成長しきれていないから美味しくないのでは…と感じてしまいますよね。しかしそうではなく、白いいちごは、品種改良の過程で、光に当たったとしてもアントシアニンを生成しない、あるいは生成されにくい性質を持った果実が突然変異で出てきたのだそうです。そして、そのいちごを使って、品種改良が繰り返され、現在市場に出回っている、アントシアニンを含まない白いいちごとなったわけです。
なお、白いいちごは、一般的な赤色のいちごとは異なる特徴を持っています。その特徴は以下のような感じです。
- ・糖度が高く甘味が強い
- ・パイナップルに似た特別な香りを持っている
- ・栽培が難しいため、価格も高い
白いいちごは、市場に出回り始めてからまだ20年程度しか経過していません。そのため、今まで一度も白いいちごを食べたことがない…と言う方もかなりいるのが実情だと思います。
そもそも白いいちごは、通常の赤いいちごと比較すると栽培が難しいとされています。そのため、非常に希少性が高く、どの品種であっても通常の赤いいちごの2倍以上の価格で販売されています。中には、10粒程度が入ったパックで1万円以上するといった価格設定がされているケースもあるようです。
白いいちごの品種について
一般的な赤いいちごの品種なら「とちおとめ」や「あまおう」「さちのか」に「紅ほっぺ」など、すぐにいくつかの品種名が思い浮かぶという方が多いと思います。しかし、白いいちごの品種を言ってくださいと言われても、一つも思い浮かばない…と言う方がまだまだ多いのではないでしょうか。
そこでここでは、白いちごの中でも人気の高い品種をいくつかご紹介します。
ミルキーベリー
白いいちごの中で最も有名な品種と言えば、このミルキーベリーかもしれません。近年、白いいちごの中でも、特に注目されていて、テレビなどに登場する機会も多いです。ミルキーベリーは、栃木県の農業試験場で開発され、現状は栃木県以外での栽培が認められていないという希少品種です。
その希少性の高さから、非常に高値で取引されていて、1パック5個入りで2000円前後と言う価格帯で流通しています。ちなみに、味に関しては、いちごのようでいちごでない、完熟したキウイフルーツのようなまろやかな甘みを感じるなど、個性的な味として評価されています。
淡雪(あわゆき)
淡雪は、白みがかった淡いピンク色の果皮をした白いちごで、酸味が少なく、甘味が強めの品種です。白いちごの中では、比較的甘味が強い品種で、香りとのバランスが絶妙な事から、一度食べたら忘れられない深い印象を受けると言われています。
淡雪は、白いちごの中でも特に珍しい品種とされていて、贈答品用のいちごとして人気です。なお、他の品種と比較すると、ビタミンCを多く含んでいるとされているのですが、健康目的で食べるには少し価格が高いと言えるでしょう。
真珠姫
「真珠姫」は、パールホワイトと同じく奈良県のイチゴ生産者でもある前田氏が交配育成した白いイチゴ品種です。2017年に登録出願と、非常に新しい品種と言えます。
真珠姫は、食べた時の独特な食感が特徴とされていて、口の中でまるで果汁が弾けるような感覚が味わえると言われています。また、風味もとても独特で、甘さは控えめながら後味としてほんのりとローズのような香りを楽しむことができるとされています。
いちごの中でも、食べた時の独特な香りが楽しみになる品種として注目されています。
まとめ
今回は、いちご業界で増えている、果皮が白色のいちごの特徴について解説しました。
いちごと聞くと、ほとんどの方が真っ赤な果物をイメージすると思うのですが、近年では品種改良によって真っ白な見た目のいちご品種が登場しているのです。白いちごがあると知らない人に提供した場合、まだ未熟で食べられないのではないか…と感じるかもしれませんね。しかしそのようなことはなく、完熟状態になっても白色の果実で、通常の赤色のいちごよりも甘味が強いとされています。
現状、白いいちごは、通常の品種よりも高値で流通しているとされるため、なかなか手を出しにくいかもしれません。しかし、非常に美味しいいちごであることは間違いないので、ぜひ一度食べてみてはいかがでしょう。