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さくらんぼとアメリカンチェリーは同じ果物?両者の違いをご紹介
可愛らしい見た目と爽やかな甘さで果物の中でも高い人気を誇るさくらんぼですが、スーパーなどでさくらんぼを購入する際には、近くにアメリカンチェリーも並んでいて、この二つは「同じ果物なの?それとも全く違う果物?」という点に疑問を感じる方が多いとされています。さくらんぼとアメリカンチェリーは、どちらも美味しいことは間違いないのですが、食感や味などに違いがあることから、見た目が似ているだけで別種の果物だと考えている方が多いです。
ただ、さくらんぼとアメリカンチェリーは、どちらも同じバラ科サクラ属セイヨウミザクラの果実であるため、その判断が難しいのも確かなのです。正直、青果業界では別物として扱われているため、異なる果物と考えても良いとは思います。しかし、具体的に何が違うのかについては、多くの方が知らないと思うので、この記事ではさくらんぼとアメリカンチェリーの違いをご紹介します。
さくらんぼとアメリカンチェリーの違い
さくらんぼとアメリカンチェリーは、その見た目が非常に似通っています。しかし、青果業界では別物の果物として扱われていますし、実際に食べてみると、味や食感などもかなりの違いが存在するのです。また、見た目についても、両者を並べてよく見てみると、色や大きさなどに違いが存在します。
そこでここでは、さくらんぼとアメリカンチェリーについて、両者の違いをまとめてみたいと思います。
①産地の違い
さくらんぼとアメリカンチェリーについて、最もわかりやすい違いは産地です。先ほどご紹介したように、さくらんぼとアメリカンチェリーは、バラ科サクラ属セイヨウミザクラの果実という点は同じなのですが、産地によって異なる果物として扱われるようになっているのです。
まず、さくらんぼについてですが、これは日本国内で生産された果実を指しています。さくらんぼの主な産地は、山形県、山梨県、北海道なのですが、特に山形県がさくらんぼの生産地として有名で、生産量は日本一を誇ります。さくらんぼにもさまざまな品種があるのですが、とくに有名なのが「佐藤錦」で、この品種の発祥の地が山形県です。
次にアメリカンチェリーについてですが、その名称から分かるように、アメリカで栽培された果実のことを指しています。日本とアメリカの気候などの違いにより、下で紹介する味の違いなどが出てくるのでしょう。なお、アメリカンチェリーの主な生産地は、カリフォルニア州、オレゴン州、ワシントン州などとされています。ちなみに、日本国内に輸入されるアメリカンチェリーは、「ビング」や「レイニア」と呼ばれる品種だそうです。
②見た目の違い
さくらんぼとアメリカンチェリーは、パッと見では非常に似通った見た目の果実ですが、よく確認してみると、色や形にかなりの違いがあります。
さくらんぼは、鮮やかな紅色の果皮をしていて、小粒の丸型の果実であることが特徴です。品種の違いで色などは多少違いがあるのですが、基本的にはこのイメージであっていると思います。一方、アメリカンチェリーはというと、果皮が黒っぽくて濃い紅色をしています。見ようによっては紫色に近いのではと感じることもあるかもしれませんね。そして、果実の大きさが日本のさくらんぼよりも一回りほど大きいです。
さくらんぼとアメリカンチェリーは、それぞれを別々の場所で見た時には、見分けがつかないかもしれませんが、並べてみると一目瞭然と言えるほどの違いがあります。
③味や食感の違い
さくらんぼとアメリカンチェリーは、食べた時の味や食感にかなりの違いがあります。
さくらんぼについては、甘さの中に程よい酸味を感じられ、爽やかで上品さを感じることができます。一方、アメリカンチェリーはと言うと、さくらんぼと比較すると、甘味がかなり強く濃厚と感じる方が多いです。また、食感に関しては、さくらんぼは、果肉が適度に柔らかく、ジューシーさを楽しむことができます。一方、アメリカンチェリーは、しっかりとした果肉で、シャクシャクと言った食べ応えのある食感が特徴です。
どちらも、生食、調理どちらにも向いていると言われるのですが、実がしっかりしたアメリカンチェリーは、ジャムや焼き菓子などに調理して食べるのがおすすめと言う人も多いです。
④栄養価の違い
さくらんぼとアメリカンチェリーは、食べることで得られる栄養価に違いがあります。
さくらんぼは、ビタミンが非常に豊富に含まれていることが有名で、「ビタミンの宝庫」などと呼称されることがあります。さくらんぼに含まれるビタミン類は、ビタミンCやビタミンA、ビタミンBが豊富で、肌の健康維持などを考えた時には、非常に望ましい果物と言えるでしょう。
一方、アメリカンチェリーはと言うと、抗酸化作用があるとされるポリフェノールが豊富に含まれているとされます。先ほど紹介したように、アメリカンチェリーは、黒っぽく見えることがあるほど果皮が濃い赤紫色をしているのですが、これはポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれているからです。アントシアニンは、アンチエイジング効果や眼精疲労の回復などの効果を期待できるとされています。
※旬の時期はほぼ同じ
さくらんぼとアメリカンチェリーは、旬の時期についてはほぼ同じで、どちらも5月上旬頃から7月下旬にかけて楽しむことができます。
アメリカンチェリーは、その名前から分かるように、アメリカから輸入されている果物です。一般的に、輸入品と言うのは、日本の同種の果物とは旬の時期が異なり、一年の中で同じ果物を長く楽しめるようになっていると感じている方が多いと思います。例えば、キウイなどについては、日本国内の旬が11月~翌4月頃で、ニュージーランドなどの輸入品は5~12月頃となっており、ちょうど入れ替わるように店頭に並ぶようになっているのです。ただ、これらの旬の時期が正反対になる果物は、南半球で栽培されているか、一年中温暖な地域で栽培されているケースが多いです。
アメリカの場合、日本と気候のズレがさほど大きくないため、旬の時期に違いが生じないのだと思います。
まとめ
今回は、初夏が旬の果物として有名なさくらんぼについて、アメリカンチェリーとの違いは何なのかについて解説しました。
さくらんぼとアメリカンチェリーは、別物の果物として扱われていますが、どちらもバラ科サクラ属セイヨウミザクラの果実と、根本は同じ植物から採取できるのです。しかし、栽培方法や気候などの違いからか、果実の色や大きさ、食べた時の味や食感にかなりの違いが存在ます。
もちろん、さくらんぼとアメリカンチェリー、どちらが好みなのかは人それぞれだと思いますので、自分に合うのがどっちかが食べ比べてみると良いのではないでしょうか!