いちごは、さまざまある果物の中でも非常に高い人気を誇ることで有名です。近年では、さらなる品種改良により、非常に味の良いいちごが登場していて、日本のいちごは世界的にも高い人気を誇るようになっています。

ただ、非常に味の良い果物として有名ないちごですが、「傷むのが早い…」という点を欠点に感じる方は多いです。実際に、いちごを購入し、いざ食べようとパックから出してみると、傷んでいる粒がちらほらある…なんて経験をしたことがある人も少なくないのではないでしょうか。

いちごは、味が良くなるのに比例し、値段もどんどん高くなっていますし、出来るだけ美味しい状態で食べたいと誰もが考えるはずです。そこでこの記事では、傷んだいちごに手を出さなくて済むよう、状態が悪くなった時に生じる症状をご紹介します。

いちごが腐るとどうなる?

それでは、いちごが傷んだ時に生じる特徴について解説していきます。

腐ったいちごの特徴

それではまず、いちごが傷んだ(腐る)時に生じる特徴についてご紹介します。いちごが腐った際は、以下のような状態になります。

  • ・変色・・・黒っぽくor白っぽく変色する
  • ・感触・・・手で触れるとぶよぶよするなど、柔らかくなる
  • ・臭い・・・独特の腐敗臭やカビ臭がする

上記のような状態の変化のほか、表面にカビが生えてしまう、内部から汁がしみだしているといった状態も腐ったいちごの特徴です。

いちごは、鮮やかな赤色が特徴の果物なのですが、傷んでしまうと綺麗な赤から白っぽくなったり黒っぽくなったりします。また、適度な硬さがある果物なのですが、軽く触れただけで凹んでしまうなど、ブヨブヨになってしまうのも傷んだいちごに生じる症状といえます。ここからさらに腐敗が進むと、表面にカビが生えたり、果肉が崩れ内部から汁がしみだすといった状況になります。このような状態になったいちごは食べられないので、廃棄するようにしましょう。

傷んだいちご…食べられるか廃棄すべきかはどこで見分ける?

購入したいちごについて、腐ってしまったか、まだ食べられるのかを見極めるには、保存していたいちごがどのように変化するのかを知っておくと良いです。一般的に、いちごはパックに詰められた状態で販売され、それを冷蔵庫に入れて保存する方がほとんどのはずです。そしてそのいちごは、以下のように状態が変化していきます。

  • ①いちご同士が触れあっていた部分が柔らかくなる
  • ②ヘタが枯れて変色する
  • ③パックの中のいちごが一部腐る

スーパーなどでいちごを良く購入するという方であれば、上記のような状態のいちごに出くわしたことがあるのではないでしょうか?そもそもいちごは、接触に弱いという特徴を持っているため、パックの中にぎゅうぎゅうで詰められると傷みやすくなってしまうのです。

パックの中で、いちご同士がぶつかっていると、その個所から水分が出て柔らかくなっていきます。なお、単に柔らかくなった、少し変色した程度で、カビが生えたり腐敗臭がするなんて状態になっていないなら、まだまだ食べられるので安心しましょう。

いちごは、ヘタがついている状態で販売されるのですが、乾燥はヘタの部分から進みます。ヘタが乾燥していると、「いちごの上部が傷んでいる」などと考え、切り取って食べてしまう方もいます。しかし、いちごの上部にはビタミンCが多く含まれているので、なるべく切り落とさずに食べるようにしましょう。

なお、パックにつめられたいちごについては、一粒だけ先に腐っている…なんて状況も珍しくありません。この場合、腐ったいちごの周辺にある果実も食べられないのでは…と感じますが、隣り合ったいちごにカビなどが移っていない限り食べることは可能です。ただ、食べる前に良く洗ってから食べるようにしましょう。

いちごが傷んでしまう原因

それでは最後に、いちごが腐りやすくなってしまう要因についてもご紹介しておきます。いちごは、スーパーなどでも手軽に購入できますし、美味しいだけでなく栄養価も高い果物として有名なので、頻繁に購入するという方も多いです。ただ、先ほどご紹介したように、いちごは他の果物と比較しても傷みやすいという特徴があるので、長持ちさせるためにも、「なぜ傷みやすいのか?」「いちごが傷んでしまう原因は何か?」を知っておくべきです。ここでは、いちごが腐りやすくなる主な原因ご紹介するので、是非覚えておきましょう。

  • ・パック詰めで販売されるのでいちご同士が常に触れ合っている
  • ・室温が高い状態で保存している
  • ・同じパック内に傷んだいちごが入っている

いちごは、複数の果実がパック詰めの状態で販売されているのをよく見かけると思います。ただ、いちご同士が触れあっている状態の場合、傷むのが早くなってしまう点に注意が必要です。したがって、購入したいちごは、家に持ち帰ってから大きな容器に移し替え、いちご同士が触れ合わなくすることで傷むスピードを緩和することができます。
また、いちごは1~5月頃が旬の果物で、まだ気温が高くない時期に収穫される果物です。つまり、基本的には暖かい環境を得意とする果物ではないのです。いちごの収穫時期は、まだ外気温が低い時期なので暖房が良くきいた状態の部屋にそのまま置かれているなんてケースをよく見かけます。しかし、暖かい環境に置くと、傷むスピードが速くなるので、冷蔵庫の野菜室などで保存するようにしましょう。どちらにせよ、足が早い果物であることは間違いないので、購入後はできるだけ早く食べるのがおすすめです。

最後のポイントは絶対におさえておかなければいけません。いちごは、傷んだものを同じパック内に入れていると、カビや雑菌が近くの粒に移ってしまい、劣化スピードを速めてしまう特徴を持つのです。そのため、大きな容器に移す際には、傷んだんいちごの粒がないかを確認し、傷んだものがあればすぐに廃棄して、状態の良いものだけで保存するようにしましょう。

まとめ

今回は、日本人からも非常に高い人気を誇っているいちごについて、いちごが傷んでしまう要因や、傷んだいちごを見分けるためのポイントをご紹介しました。

いちごは、その他の果物と比較しても、足が早く食べられなくなるまでの期間が短いので注意しましょう。特に、スーパーなどで購入したパック入りのいちごを、そのままの状態で保存する行為は、いちごの劣化を早めてしまう要因となるので注意が必要です。記事内でご紹介したように、いちごは、粒同士が接触してしまうと、その部分から劣化が進行し、腐敗してしまう可能性が高くなるのです。販売する時は、スペースが限られているため、致し方ないと言えるのですが、購入後、自宅に持ち帰った時には、大きな容器に接触しないように移し替えるのがおすすめです。

なお、いちごは正しい保存方法を守ったとしても、最長で3~4日程度しか持たないので、出来るだけ早めに食べるようにしましょう。いちごは、収穫後、どんどん糖度が下がっていくと言われているため、早めに食べる方がいちご本来の甘さを堪能することが可能です!