近年では、いちご狩りやぶどう狩りなど、果物狩りがアウトドアレジャーとして高い人気を誇っています。果物は、その甘さからお子様にも人気ですし、大人の方にとっては美味しいだけでなく健康的な食べ物として人気です。最近では、テレビなどでも果物狩りが特集されるようになったからか、旅行会社なども果物狩りをメインとした日帰り旅行パックを販売するようになっていて、季節ごとに旬の果物狩りに足を運んでいるという方も多いのではないでしょうか?

そして、この冬の時期は、いちご狩りが最盛期で、お子様やカップルでいちご狩りに足を運ぼうと計画している方は多いのではないでしょうか?しかし実は、いちご狩りなどの果物狩りは、事前に何の準備もなしに足を運び、あまり楽しめなかった…という失敗をする人も多いと言われています。

そこでこの記事では、まさに今が旬のいちご狩りについて、最大限楽しむためにおさえておきたい注意点をご紹介します。

いちご狩りを楽しむためにおさえておきたいポイント

それでは、今年こそいちご狩りに行ってみようと考えている方がおさえておきたいポイントについて解説します。いちご狩りなどの果物狩りは、基本的に手ぶらで行っても楽しむことができるというイメージが強いと思います。しかし、各農園ごとにルールが異なるため、何も準備せずに足を運ぶと、最大限楽しむことができず、失敗したと感じてしまう場合もあるのです。

ここでは、初めていちご狩りに行く方が知っておきたい代表的な注意点をご紹介します。

いちごが美味しい時期を掴んでおく

いちごは冬から春にかけてが旬の果物です。ハウス栽培が盛んになった昨今では、12月頃から5月頃までと、かなり長く楽しむことができるようになっています。

しかし、いちごが美味しいのは「寒い時期」とされていて、気温が低く寒い時期の方が糖度が増すとされているのです。外気温が暖かくなってくると、水分を多く含んだいちごが増えてきて、濃厚な甘さを楽しめなくなります。

したがって、最も美味しい時期にいちご狩りを楽しみたいと考えているのなら、1月や2月頃を狙っていってみるのがおすすめです。

いちご狩りの予約の必要性

旅行会社が用意している果物狩りをメインとした日帰り旅行パックの場合気にする必要はないのですが、自分たちでいちご狩りに行く場所を決める場合、事前予約が必要かどうかをきちんと確認しておく必要があります。いちご狩りを開催している農園でも、当日に先着順で入場させてくれる場所と、事前予約を必須としている場所の2つに分かれます。

事前予約の確認なしに、農園に飛び込みで言った時には、いざ現地についてから予約の必要性を知り、いちご狩りを楽しめない…なんてことになるリスクがあるのです。また、事前予約制の農園の場合、予約がない日はスタッフが常駐しておらず、休園している…なんて可能性もあります。

いざ現地についてから、予約が必須なのを知る、休園しているなんてことを防ぐためにも、足を運んでみようと考えているいちご狩り農園を見つけたら、必ず事前に連絡し予約を取るようにしましょう。予約が不要な農園でも、事前に連絡しておけば、スムーズにいちご狩りに入ることができるので、損はありません。

曜日や時間帯について

いちご狩りを最大限楽しみたいと考えているのであれば、足を運ぶ曜日と時間帯に注意すべきです。基本的に、水曜日から金曜日の午前中に足を運ぶのが最もオススメです。

いちご狩りに行く曜日や時間帯なんて関係ないのでは…と感じる方もいますが、実は土・日は混雑する可能性が高いですし、月曜や火曜日は、土日に熟したいちごが全て収穫され、美味しそうないちごがなくなっている…なんて可能性があるのです。また、時間帯については、午前中に熟したいちごが獲りつくされる可能性があり、午後に行くと食べごろの物が少なくなっている可能性があります。

したがって、お子様とゆっくり美味しいいちごを楽しみたいと考えている場合、熟したいちごがたくさんあると予想できる、水曜から金曜日の午前中がねらい目なのです。可能であれば、開園に合わせて入場できるように足を運ぶのが最も良いです。

農園のトイレ事情を事前に確認

果物狩りに足を運ぶ前に必ず確認しておきたいのは、いちご狩り会場のトイレ事情です。実は、いちご狩りに限らず、果物狩りを開催している農園の中には、農園内にトイレがない施設も少なくないのです。

最近では、果物狩りの人気が年々高くなっていることもあり、水洗トイレが常設された農園も増えていますが、まだまだ仮設トイレしかない、トイレがないという農園の方が多いように思えます。仮設トイレは、潔癖症の方などは使用をためらてしまう可能性が高いでしょう。

いちごは、水分が豊富に含まれた果物なので、たくさんのいちごを口にするいちご狩りは、トイレに行く頻度が高くなる可能性があります。近くにトイレがない農園の場合、小さなお子様はトイレまで我慢できずにおもらししてしまう…などといった失敗が考えられますので、事前に農園に連絡し、トイレの有無やいちご狩り会場からの距離などを確認しておきましょう。

いちご狩りに行くときの服装について

いちご狩りに行く際は、動きやすくて汚れても構わない服装と靴で行くようにしましょう。いちごの汁が衣服に付くと、洗濯してもなかなか落ちにくいものなので、特にお子様の服装には注意が必要です。せっかくのお出かけだからと、おしゃれな服装をお子様にさせると、いちご狩りで汚してダメにしてしまう…といった失敗の可能性があります。

なお、いちご狩りは冬場に楽しむレジャーなので、完全防寒の格好で行く方も多いです。しかし、いちご狩りはビニールハウス内で行い、皆さんが考えている以上に暖かい場所となります。そのため、完全防寒の格好で行くと、暑くて気持ち悪くなってしまう…なんてことになりかねないのです。いちご狩りは、温度差がある環境を行き来することになるので、脱ぎ着しやすい服装で行き、自分で温度調節ができるようにしましょう。

いちご狩りに持っていくべきもの

果物狩りは、手ぶらで行けば良いと考えている方が多いのですが、実はウェットティッシュなど、用意しておいた方が良いものも多いです。

例えば、いちご狩りの場合、いちごに練乳をかけて食べる人が多いため、いちごの汁や練乳で手が汚れてしまう可能性が高いです。また、いちごを収穫する際には、手が汚れてしまう可能性もあるでしょう。しかし、いちご狩り会場には、すぐに手洗いができる場所がない可能性があり、お子様が汚れた手でいちごを食べる結果になる可能性もあるのです。

したがって、ウェットティッシュなど、いつでも清潔に保てるようなアイテムを持っていくのがおすすめです。この他にも、以下のような物があれば便利です。

  • ・両手が空くリュック
  • ・ゴミ袋
  • ・水分補給用の水筒
  • ・帽子や日焼け止め(ビニール越しの日光は、かなり強い紫外線をともないます)
  • ・春ごろに行くなら汗拭き用のタオル
  • ・髪の毛の長い女性ならヘアゴム
  • ・お子様用のスモックやエプロン

なお、いちご狩りに行く際には、練乳の持ち込みが必要かどうかも事前に確認しておきましょう。ほとんどの農園では、一定量の練乳を無料で提供してくれるのですが、中には有料となっていて、持ち込みができないルールが設けられている場合があります。収穫したてのいちごは練乳がなくても十分に甘さを楽しむことができるのですが、練乳をつけたいちごが好みという方も多いので、その取扱いは確認しておきましょう。

入園料の支払い方法について

いちご狩りの意外な盲点となるのが、入園料が現金支払いしか対応していない農園が多いという点です。近年では、キャッシュレス決済が広く普及していることもあり、現金を持ち歩かない人も増えています。しかし、農園にはキャッシュレス決済をする機器の導入が難しいなどという理由で、クレジットカードや電子マネーが使えない場所も多いのです。

最近では、予約時にネットで入園料を決済したうえで農園に足を運ぶなんて場所も増えているので、予約の電話を入れた際に支払い方法の確認も行っておきましょう。

いちご狩りで美味しくいちごを食べるポイント

ここまでは、いちご狩りに行って失敗に感じないようにするための注意点をご紹介しました。意外に見落としているポイントが多かったのではないでしょうか?

それでは最後に、いちご狩りに行った際、出来るだけ美味しいいちごを食べるためのコツについてもご紹介します。

美味しいいちごの見分け方

いちご狩りは、自分で美味しそうないちごを見分けなければいけません。そして、美味しいいちごを見分けるためのポイントは以下のような点を重視すると良いです。

  • ・全体的に真っ赤に色づいたいちごを選ぶ
  • ・つぶつぶが均一ないちごを選ぶ
  • ・できるだけ大きいいちごを選ぶ
  • ・先端が平らになっているいちごを選ぶ
  • ・ヘタが反り返っているいちごを選ぶ

いちごは、ヘタの部分まで全体的に赤く色づいている物ほど味が良いです。ヘタ辺りがまだ白いものは、未熟な証拠なので酸っぱさを感じる可能性が高いです。また、いちごは一番最初に実った果実が大きく育ち、栄養や糖分も多く含んでいます。したがって、美味しいいちごを収穫したいなら、出来るだけ大きく育ち、かつ全体が赤く色づいているものを選びましょう。

いちごを美味しく食べるコツ

いちごは、美味しい物を選ぶだけでなく、「美味しく食べるためのコツ」もあります。多くの方は、ヘタの部分を持って、先端から口に含むという食べ方をしているのではないでしょうか?

しかし実は、最後まで美味しくいちごを食べるには、その逆にヘタに近い部分から食べていった方が良いのです。いちごは、甘さが先端部分に集まっていくため、ヘタ付近は酸味を強く感じます。したがって、ヘタ部分から食べていけば、最後まで甘さを楽しむことができるようになるのです。

上手にいちごを収穫するコツ

いちご狩りは、自分で美味しそうないちごを収穫することも楽しみの一つです。ただ、上手にいちごを摘む方法がいまいち分からない…という方は多いはずです。

いちごを摘む際は、優しく果実を持ち上げ、自分の方に向けて傾けると良いです。実は、これだけいちごの果実は綺麗に枝から離れるのです。無理に力を入れて引っ張ると、苗が根っこから抜けてしまうこともあるので、農園に迷惑をかけてしまう可能性があります。

なお、最近ではハサミでいちごを刈り取るスタイルの農園も増えているので、その場合は、農園に指示される長さで枝を切れば良いです。

まとめ

今回は、まさに今が旬のいちご狩りについて解説しました。近年では、いちご狩りを始めとした果物狩りが、手軽なアウトドアレジャーとして人気になっています。日帰りツアーなども開催されていますし、一度は果物狩りに参加してみたいなと考えている方も多いのではないでしょうか?

この記事では、初めていちご狩りに行く方が、知識不足で失敗しないためにおさえておきたいポイントをご紹介しています。意外に知らないことも多かったと思うので、ぜひ参考にしてみてください。