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夏の代名詞であるスイカ!実はスイカの旬は産地によってかなりの格差があるって知っていますか?
さまざまなフルーツの中でも、日本人に最もなじみ深いフルーツの一つがスイカです。スイカは、真夏の暑い日に好んで食べられるフルーツというイメージが非常に強く、ほとんどの方が夏が旬の果物の代表と考えているのではないでしょうか?しかし実は、スイカは産地によって旬の時期がかなり変わるという特徴があり、早いものであれば春ごろに旬を迎えるのです。
どのようなフルーツでも、最も美味しく食べられるのは旬の時期に収穫されたものですし、この記事では、スイカの基礎知識や、収穫地域によって異なる旬の時期をご紹介してみます。ちなみに、過去に海外のウェブサイトで行われた「最も美味しいフルーツは何?」というアンケート調査では、なんとスイカが第一位になっています。このアンケート調査では、日本人だけでなく、さまざまな国の人が参加した調査ですので、スイカが世界中で人気だということがよくわかります。
スイカに関する豆知識
それではまず、皆さんもなじみ深いフルーツであるスイカについて、意外に知られていない豆知識をいくつかご紹介します。スイカは、ウリ科に属するフルーツで、現代では夏を代表するフルーツとして有名です。ちなみに、ウリ科の食品には、スイカ以外に、メロンやカボチャ、ズッキーニなどがあります。スイカは、シャキシャキとした食感の果肉が特徴で、口に含むと強い甘みを楽しめることで人気です。夏場によく食べられるのは、水分を多く含んでいて、みずみずしくジューシーなフルーツであるからでしょう。
ちなみに、一般的には果肉が赤いという点が「スイカ」のイメージとして強いですが、近年では果肉が黄色い「クリームスイカ」と呼ばれるスイカや、オレンジ色が特徴の「サマーオレンジ」と呼ばれるものなど、さまざまな種類が登場しています。
日本の分類法では、スイカは野菜
スイカは、強い甘みを持っていることから、ほとんどの方は『果物』であると認識していますよね。しかし、上述したように、スイカはキュウリなどと同じウリ科の植物で、強い甘みを感じるものの、日本国内での分類では『野菜』に位置付けられているのです。
ちなみに、野菜と果物の分類方法については、「甘さ」や「糖度」は何の関係もありません。農林水産省による分類では、「木に成るもの=果物」「草になるもの=野菜」となっていて、スイカは野菜に分類されているのです。ちなみに、野菜と果物の中で最も糖度が高いのは「ニンニク」です。ニンニクは、なんと糖度が40度を超えるような物もあるのです。
参照:果樹とは
スイカの主な産地
日本国内でスイカの栽培が盛んな地域は以下の県です。
- ・熊本県
スイカと言えば熊本県をイメージする方が多いと思います。熊本県は、スイカの生産量について、なんと20年連続で日本一となっています。一般的に、スイカの旬は海開きに合わせて7月頃というイメージが強いですが、熊本県のスイカの旬は、早いもので4月末ごろよりも出荷され始めます。 - ・千葉県
千葉県は、落花生の栽培が有名ですが、スイカの栽培も盛んで、生産量は第二位に位置します。ちなみに、千葉県のスイカは、そのほとんどを富里市で栽培されています。千葉県産のスイカは、6月頃から旬を迎えます。 - ・山形県
山形県は、千葉県に次いでスイカの生産量第三位に位置します。スイカの流通については、千葉県産のスイカの旬が終わり始めたころの7月頃より旬を迎え、全国の店頭に並びます。なお、山形県では、尾花沢市でのスイカ栽培が盛んで、「尾花沢すいか」と呼ばれ流通しています。
上記の3県に次いで、鳥取県、新潟県もスイカの栽培が盛んです。
スイカの旬の時期は?
それでは、本題の「スイカの旬の時期はいつ?」という疑問にお答えしていきましょう。一般的には、夏を代表するフルーツというイメージで、7月や8月の夏真っただ中に美味しく食べられていると考えてしまいますよね。
しかし、スイカの旬は、栽培されている場所によって異なり、美味しい時期、手に入れられる時期が栽培地をリレーのような形でつないでいく感じになっているのです。ここで、どのような順でスイカの旬が進むのかについてご紹介します。
【5月頃】熊本県でスイカの旬がスタート
熊本県は、スイカの一大生産地で、上述したように、長い間スイカの生産量日本一を維持しています。九州地方ですので、比較的気温が高いこともあり、他の産地よりもスイカが収穫できる時期が早くなります。
そのため、熊本県産のスイカは、早いもので4月下旬ごろより収穫され始め、5月頃が一番美味しい旬のタイミングになるとされています。熊本県は、九州地方特有の温暖な気候と、湧き水など豊富な水環境に恵まれていることから、高い糖度を誇るスイカが育つのが特徴です。
【5月中旬頃】長崎県でスイカの旬がスタート
長崎県は、小玉スイカの栽培地として有名です。小玉スイカは、通常のスイカよりもサイズが一回り小さいタイプを指しています。未成熟で小さいのではなく「小さなスイカ」として栽培されています。
長崎県の小玉スイカは、熊本県のスイカの旬が終わる5月中旬ごろに一番美味しい時期を迎えるとされています。小玉スイカは、切らずに冷蔵庫に入れることができますし、食べきるのにちょうど良い大きさなので、贈答用にも人気です。
【6月頃】鳥取県でスイカの旬がスタート
鳥取県は、熊本・千葉・山形に次いでスイカの生産量が多い県です。大山の裾野に広がる黒土を利用してスイカの栽培がおこなわれていることから、鳥取県のスイカは、大玉でジューシーな果肉と分厚い果皮に育つのが特徴とされています。鳥取県産のスイカは、分厚い果皮があるおかげで、鮮度を長く保つことができるとされていて、独特のシャリシャリ食感で人気です。
鳥取県産のスイカは、6月頃が最も美味しい時期とされます。
【6月頃】千葉県でスイカの旬がスタート
千葉県産のスイカも6月頃から旬を迎え7月頃まで楽しめます。千葉県は、熊本県に次ぐスイカの名産地として有名で、皇室にスイカを献上したこともあるほどです。
なお、千葉県のスイカは、そのほとんどが富里市で栽培されていて、この市ではスイカに関するさまざまな施設やイベントがあります。
【7月頃】山形県でスイカの旬がスタート
山形県は、「尾花沢すいか」が有名です。山形県のスイカは、千葉県のスイカのリレーを受ける形で、主に7月から最も美味しい旬を迎えるとされています。つまり、皆さんが口にしている夏場のスイカは山形県産の物が多いかもしれませんね。
山形県産のスイカは、冬の間は雪の下に埋もれている土で栽培される、昼と夜の温度差が大きいなどと言ったことから、最上級のシャリシャリ音を持つスイカとして、その食感の良さが有名です。
【7月下旬頃】新潟県でスイカの旬がスタート
最後は新潟県です。新潟県では、米の産地として有名な魚沼地方でスイカの栽培がおこなわれており、水はけのよい火山灰質の土壌で育てられているのが特徴です。
新潟県産のスイカは、他の地域よりも遅く、7月下旬から8月上旬に旬を迎えます。高い糖度をほこり、スイカ特有のシャリシャリ食感を楽しめるスイカです。
このように、スイカは、栽培される地域をリレーのようにつなぎながら旬の時期が移行していきます。最近は、ハウス栽培も盛んになっていますので、早いもので4月頃より8月まで美味しいスイカを楽しむことができるようになっています。ちなみに、ハウス栽培のものは、4月~7月頃まで、露地栽培のスイカは、5月中旬~8月上旬が店頭に並ぶ時期と覚えておけば良いと思います。
なお、ハウス栽培の技術が飛躍的に進化していることもあり、現在では、冬場にスイカを栽培する場所もあります。ただ、まだまだ数が少なく希少なので、贈答用に販売されている程度のようです。
美味しいスイカの選び方
それでは最後に、スーパーや八百屋さんでスイカを購入しようと思った時、美味しいスイカを見分けるためのポイントをいくつかご紹介します。スイカを選ぶときには、以下のようなポイントを確認すると良いですよ。
- ・重さを確認する
スイカを選ぶときには、持った時の重量感で比較することが大切です。重量感のある物の方が、水分量が多く、甘みが強い傾向にあると言われています。 - ・形を確認する
次はスイカの形です。スカイはしっかりと丸みがあり、表面にヒビや凹みがないものが新鮮な証拠です。また、楕円形のスイカは、種が少なく果肉が多いと言われています。 - ・縞模様を確認する
スイカ特有の縞模様は、美味しいものを選ぶときに確認したいポイントです。実は、スイカの縞模様について、縞の幅が等間隔に近い物ほど良質だとされています。 - ・スイカの色を確認する
スイカの色も確認しましょう。スイカは、緑の部分が濃く、縞模様がくっきり出ている物ほど熟成が進んでいます。なお、スイカの表面に黄色いシミが出ている場合、熟成が進みすぎて傷んでいる可能性もあるので注意しましょう。 - ・叩いたときの音を確認する
この方法は有名ですね。スイカを軽くたたいたとき、空洞音がするものが新鮮なスイカとされます。音が鈍く響くものは、熟成しすぎている可能性があるので注意です。なお、店頭でスイカを確認する場合、力を入れて叩くのは絶対にNGです。指で軽くたたく程度にしましょう。
良質で美味しいスイカを選びたい時は、上記のようなポイントを確認すると良いでしょう。
なお、スイカは購入してから「追熟が必要か?」に迷う方も多いです。同じウリ科のフルーツであるメロンが、追熟させなければならないため、スイカも追熟が必要と考える人が多いです。しかし、スイカは収穫後に追熟することはないので、購入後はできるだけ早く食べるのがおすすめです。新鮮な物ほど水分がしっかりとあり美味しいはずです。
まとめ
今回は、日本の夏の代名詞とも言われているスイカについて、主な産地や産地ごとの旬の時期について解説しました。
一般的には、7月や8月等、真夏に食べられるというイメージが強いスイカですが、実は日本一の生産量を誇る熊本県産のスイカは、露地栽培のものでも早ければ4月下旬や5月頃に旬を迎えるのです。実際に、梅雨前の時期からスーパーなどでもスイカが店頭に並び始めていますよね。ただ、スイカは「早い時期のものは美味しくない…」というイメージを持っている方がいて、7月に入らなければスイカは買わないという人までいるようです。
記事内でご紹介したように、スイカは産地ごとに美味しい時期が異なりますので、スーパーなどで早い時期にスイカを見かけた際は、産地を確認してみると良いでしょう。そして、早い時期でも、熊本産や長崎産のものなら問題なく美味しく食べられるので、購入するのも良いと思いますよ。なお、現在では、ハウス栽培が盛んに行われるようになっているため、冬場でもスイカを手に入れることは可能になっています。ただ、栽培には通常よりも手間がかかりますし、希少価値も高くなるため、お値段は少し張るという点に注意しましょう。