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風邪に効く果物って何?季節の変わり目、風邪予防のため定期的に食べたい果物をご紹介!
2023年もいよいよ最終盤になってきましたね。今年の11月は、前半が記録的な暖かさになりましたが、中旬に差し掛かりいきなり冬らしい気温になってきました。この時期は、季節の変わり目であることから、朝晩の気温差が非常に大きく、体調を崩してしまった…という方は少なくないのではないでしょうか?特に今年は、インフルエンザが大流行しているというニュースを見かける機会も多く、体調管理には特に注意が必要だと考えられます。
それでは、季節の変わり目などに、風邪ウイルスに負けないようにするためには、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか?昔から、季節の変わり目は風邪をひきやすくなることから、良く食べ、良く寝ることが大切と言われています。そして果物は、普段から食事に取り入れておくことで、免疫機能を高め健康状態を保つことができるとされていますので、風邪予防の観点からもとても効果的な食べ物だと考えられるでしょう。
そこでこの記事では、多くの方が気になる「風邪に効く果物とは?」にお応えするため、特におすすめの果物を3つご紹介します。
風邪予防で大切とされる「免疫力を高める」とは?
昔から、風邪予防を考えた時には「免疫力を高めることが大切」と言われていますよね。ただ、一般の方の多くは、「そもそも免疫力を高めるってどういうことなの?」という基本的なことから疑問に感じてしまうのではないでしょう?
風邪予防の際によく言われる「免疫」とは、体外から侵入する細菌やウイルスなどの病原菌、体内で発生したがん細胞などから、自分の身体を守るためのシステムのことを指しています。なお、免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」の2種類があるとされています。
自然免疫は、生まれつき体に備わっている防御力のことで、体内に異物を発見した時には、好中球やマクロファージといった免疫細胞が異物を直ちに攻撃するという力です。その一方、獲得免疫については、自然免疫から受け取った異物の情報を記憶し、抗体を作ることで、再び同じ病原体が侵入してきた際に、抗体を使って直ちに撃退する事ができるようになる力のことです。例えば、新型コロナウイルスでも注目されたワクチンなどが獲得免疫と考えれば良いでしょう。
風邪予防を考えた時「免疫力を高める」と言われているのは、これらの免疫を活性化させることを指していて、日常生活での行動や口にする食べ物などによって免疫力を高めることができると考えられているため、季節の変わり目などに免疫力を高めるように心がけようと注意喚起がされているのです。
免疫力を高めるためのポイント
人の免疫システムについては、現在でもさまざまな研究がなされていて、完全にメカニズムが解明されているわけではありません。例えば、ある自治体の公式サイト内では、以下のような行動で免疫力が高められるとされています。
- (1)栄養のバランスの良い食事をとりましょう。
- (2)適度な運動をしましょう。
- (3)十分な睡眠をとりましょう。
- (4)生活リズムを整えましょう。
- (5)笑いましょう。
参照:所沢市HPより
風邪予防では、栄養バランスの良い食事と取り、適度な運動と十分な睡眠を心がけることが大切とよく言われていますよね。
そしてさらに、免疫細胞の多くは、腸に存在していると言われていて、腸内環境を整え、免疫細胞を活性化させる栄養素を十分に摂取することが、免疫力を高めるための大きなポイントになると言われています。最近では、ヨーグルト飲料に関して、風邪予防を前面に押し出した感じのTVCMが盛んに放送されていますが、これは、腸内環境を整える食物繊維、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を含んだ食物の摂取が免疫力を高めるために効果的だと考えられているからだそうです。
ただ、いくら腸内環境を整えるような食品を摂取していても、栄養が偏ってしまうと意味がありません。したがって、風邪予防では、バランスの取れた食事をとり、十分な睡眠をとることを心がけてください。
免疫力を高め、風邪に効く果物3選
それでは、風邪予防などに効果的と考えられる果物を3つご紹介します。免疫力を高めることを考えた時には、抗酸化作用のある栄養素を摂ることは効果的です。抗酸化作用を持つ栄養素としては、ビタミンCやビタミンE、ビタミンB群、β-カロテンなどのビタミンA群、ポリフェノールなどが有名です。特にビタミンCについては、熱に弱いという特徴があることから、加熱する必要がなく、生のまま食べられる果物は、より効果を損ねることなく効率的に摂取できるため、おすすめです。
具体的な果物の種類を以下に3点ピックアップしてみます。
バナナ
一つ目は、果物の中でも安価に手に入れられるバナナです。バナナは、栄養が豊富で手ごろな値段で手に入れられることから、大衆フルーツの代表格になっています。
バナナに含まれる栄養素としては、腸内の善玉菌を活発化させるオリゴ糖や食物繊維などが豊富です。そのため、腸内環境を整えるのに役立つとされています。さらに、バナナは、免疫細胞の一つである、白血球を増やす作用や活性化作用があると言われていますので、風邪予防などには効果的なのではないでしょうか?
なお、バナナは、追熟が進みシュガースポット(茶色い斑点)が出てきた熟したバナナの方が、免疫活性作用がより強くなるとされていますので、熟したものを食べると良いでしょう。
いちごや柑橘類
いちごや柑橘類は、ビタミンCが豊富に含まれている果物として有名です。ビタミンCは、白血球やリンパ球の働きを助けるという効果が期待できるとされていることから、風邪や感染症予防に効果的とされています。実際に、ビタミンCが不足すると、免疫力が低下し、風邪をひきやすくなるという研究結果は多いので、季節の変わり目などは、みかんやオレンジ、いちごなどを食べてビタミンCを摂取すると良いのではないでしょうか?
ちなみに、ビタミンCが含まれる果物と言えば、みかんやレモンなどの柑橘の印象が強いですが、実はいちごは柑橘類よりも豊富なビタミンCを含有しています。
キウイフルーツ
さまざまなフルーツの中でも、「栄養がすごい」と称されているのがキウイフルーツです。キウイは、数あるフルーツの中でも、栄養素充足率がトップクラスと言われていて、特にビタミンCはいちごよりもさらに含有量が多いと言われています。そのため、高い抗酸化作用や免疫力の向上が期待できますので、風邪予防には最適かもしれません。
この他にも、食物繊維やビタミンEなども含まれていますので、風邪予防を抜きにしても、非常におすすめできるフルーツと言えます。
関連記事:キウイフルーツの栄養はすごい!?キウイに含まれる栄養素と期待できる効能について
まとめ
今回は、風邪予防などに効果が期待できる、免疫力を高める果物について解説しました。季節の変わり目は、気温が激しく上下しますし、一日の中の気温差が非常に大きいことから、どうしても体調を崩しやすくなってしまいます。基本的な風邪予防としては、バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠を確保することが大切とされています。そして、果物は、特に調理の必要もなく、手軽に食べられることから、季節の変わり目の風邪予防としては非常に助かる食品になると思います。
なお、「風邪の時は果物を食べてはダメ」という情報を耳にしたことがある人も多いかもしれません。これに関しては、「風邪のときは酸味が強いものを食べると吐き気を誘発する可能性がある」「フルーツの中には、消化に負担がかかるものがあるため、胃腸の調子が悪くなる可能性がある」などと言ったことが理由です。ただ、吐き気などは特にない風邪の時やバナナやリンゴなど消化の良い果物であれば、特に問題ないはずです。