これから夏に向けては、アウトドアレジャーを楽しみにしているという方が多いのではないでしょうか?夏は、海や川で水遊びが出来たり、山でキャンプをしたりと、大人も子供も一緒になって楽しむことができるレジャーがたくさんあります。そして近年では、さまざまあるアウトドアレジャーの中でも、果物を自ら収穫してその場で食べることができるフルーツ狩りの人気が高くなっています。フルーツ狩りは、コロナ禍で人との接触が避けられていた時期に安全に楽しめるレジャーとして再注目を集めるようになり、現在では日帰り旅行の代名詞ともなっています。

そして、これから迎える夏場は、日本人に非常に人気の高いフルーツである、ぶどう狩りのシーズンに入るのです。特に、ぶどうの中でもシャインマスカットなどは、種なしで皮ごと食べることができる品種であることから、さまざまな種類のあるフルーツ狩りの中でも、最も人気の高い果物の一つとなっています。ただ、ぶどう狩りについては、品種によって楽しめる時期が変わってしまう点に注意が必要です。

そこでこの記事では、ぶどうの代表的な品種について、それぞれぶどう狩りが楽しめる時期がいつなのかについて解説します。

ぶどうの品種とぶどう狩りの時期について

一口にぶどう狩りと言っても、さまざまな品種がありますので、あなたが好みの品種がいつ旬を迎えるのかは押さえておかなければいけません。ここでは、日本国内で高い人気を誇る代表的な品種について、ぶどう狩りを楽しめる時期についてまとめてみます。

デラウエア(7月下旬~8月中旬)

デラウエアは、日本人にとって非常になじみ深いぶどう品種です。もともとはアメリカ合衆国のデラウェア州で発見されたことからこの名称がつけられています。

デラウエアは、スーパーなどでもお手頃価格で販売されている、大衆ぶどう品種として非常に高い人気を誇ります。果実は小粒で、爽やかな甘みの味わいが特徴のぶどうであり、通常は鮮やかなピンク色から赤色をしています。

近年、日本国内で品種改良が進むぶどう品種は、大粒のものが多いのですが、デラウェアは小粒で種がないことから、お子様も食べやすい品種として人気です。日本国内で栽培されるものは、7月下旬から8月中旬ごろに旬を迎えますので、その時期にぶどう狩りが開催されています。

巨峰(8月上旬~9月下旬)

日本国内で「ぶどうの王様」と呼ばれている品種が巨峰です。大粒で張りがあり、濃厚な甘みとたっぷりの果汁で食べごたえがあるため、ぶどう狩りとしても非常に高い人気を誇る品種です。ただ、一般的な巨峰は、種ありで、皮を剥いて食べることが想定されています。もちろん、皮ごと食べることは可能ですが、巨峰の皮には渋味がありますので、お子様が食べる時には、皮を剥いて食べさせてあげる方が良いでしょう。

巨峰は、贈答品としても人気で、その収穫時期は8月上旬ごろから9月下旬ごろとなっています。夏の暑い盛りから秋口にかけてぶどう狩りが楽しめます。

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種なし巨峰(8月中旬~10月中旬)

近年では、種無し処理をされた巨峰も栽培が盛んになっています。種無しぶどうは、種ありよりも食べやすいことから、若者世代からの人気が高くなります。種ありの巨峰と比較すると、やや酸味が強くなるものの、十分な甘さとジューシーさを維持できています。なお、種無し処理をされているとはいえ、その他の皮ごと食べられる品種ほど、皮が薄くないので、基本的には皮を剥いて食べるのが一般的です。

種無し処理をされた巨峰は、収穫時期もやや遅くなり、8月中旬ごろから10月中旬ごろが最盛期となります。この時期には、ぶどう狩りも楽しめる品種として人気です。

シャインマスカット(8月下旬~9月下旬)

シャインマスカットは、ぶどう狩りが行われる品種の中で最も高い人気を誇るぶどう品種と言われています。美しい黄緑色で、甘く張りのある硬めの食感で、皮ごとパリッと食べることができるブドウとして人気です。種無し処理も行われているため、お子様も手軽に食べることができるブドウとして非常に高い人気を誇ります。

収穫時期は、8月下旬~9月下旬頃までで、シャインマスカットのぶどう狩りを開催している農園では、HPなどで開催時期が告知されるようになっています。ただ、シャインマスカットは、他のぶどうと比較すると、育てるために手間やコストがかかってしまうことから、食べ放題ではなく別料金や何グラムまでと制限を設けている農園が多いです。ぶどう狩りの料金設定などに関しては、事前に確認してから足を運ぶようにしましょう。

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ピオーネ(8月下旬~10月上旬)

ピオーネは巨峰とマスカットをかけ合わせた品種で、両者の良さをうまく表現できていることから、贈答品業界などでも非常に高い人気を誇るぶどう品種となっています。

ピオーネは、露地栽培の場合、8月下旬~10月上旬が収穫時期となり、この時期にぶどう狩りも開催されています。ただ、ハウス栽培も盛んに行われていて、ハウスもののピオーネは6月下旬~8月上旬が収穫時期となっています。

ピオーネは、巨峰の良さを受け継ぎ、一粒がかなり大きく食べ応えがあります。最近では種無し処理が行われている物が登場していますが、通常のピオーネは種ありで皮を剥いて食べるのが一般的です。なお、ピオーネの皮は実離れが良く口の中でツルっと皮から剥がれるため、巨峰よりは食べやすいと感じる方が多いと思います。

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ぶどう狩りに行くときの服装について

それでは、実際にぶどう狩りに行くことになった場合、皆さんがおさえておきたい服装に関するポイントをご紹介します。

①長袖・長ズボンで行く

ぶどう狩りは、屋外でのレジャーです。もちろん、ハウス栽培のぶどう狩りの場合、屋根があるため雨天でも楽しむことが可能ですが、露地栽培のぶどう狩りの場合は、屋根などもありません。

そして、ぶどうは夏真っ盛りに収穫期を迎える果物なので、ぶどう狩りの際には、強い日差しの中、ぶどう畑の中を行き来することになるのです。さらに、畑には蚊などの虫がたくさんいます。日差しや虫に関しては、日焼け止めや虫よけスプレーで対策をすることも可能ですが、薄手の上着を用意しておけば、畑に出る間は虫や日差しを避けることができます。特に、虫よけに関しては、肌に直接スプレーするのが嫌な人もいますし、長袖長ズボンという格好で、服の上からスプレーできるようにするのがおすすめです。

なお、夏場の屋外でのレジャーなので、暑さ対策は忘れないようにしましょう。例えば、冷感素材のラッシュガードを用意する、ネッククーラーなどのアイテムを用意しておくといった対策がおすすめです。

②歩きやすい靴で行く

ぶどう狩りを楽しめる場所は、あくまでも畑です。植物を育てるための農園ですので、地面はコンクリートやアスファルトで舗装されているわけではなく、土の地面です。そのため、凹凸や小石があったり、ぬかるみになっている場所などが当たり前のようにあります。

また、農園によっては、坂道になっていたり、雑草が生えていたりする場所もありますので、ぶどう狩りに行く際の履物は、サンダルなどではなく足をきちんと保護でき、歩きやすいスニーカーなどにしましょう。女性に関しても、ヒールなどで行くと転んでしまう恐れがありますし、ヒールそのものが汚れたり壊れたりする可能性があるので避けた方が良いです。

③濃い色の服で行く

意外に見落とされがちなポイントですが、ぶどう狩りに行く際には、白や薄い色合いの服装はNGです。なぜなら、ぶどうを収穫する際や食べる時に、ぶどうの色素が衣服に付着して染みになってしまう恐れがあるからです。

もちろん、ぶどうの汁が付着しても、すぐに染み抜き処理をすれば綺麗に落とすことは可能です。しかし、ぶどう狩りの後、他による場所があってすぐに帰宅できない、気付かないうちに染みができていた…なんて場合、後々まで残る染みになってしまう恐れがあるのです。

こういったことから、ぶどう狩りの際は、染みができにくい(目立たない)濃い色合いの服装がおすすめです。ただ、黒無地の服は、熱がこもりやすい、蜂が天敵と勘違いして攻撃してくる可能性があるなどの問題があるので避けた方が良いです。

まとめ

今回は、これから迎えるぶどう狩りのシーズについて、品種ごとのぶどう狩りを楽しめる時期について解説しました。記事内でご紹介しているように、一口にぶどう狩りと言っても、品種によって収穫時期が異なるため、好みの品種が決まっている場合、事前の旬の時期を確認しておく必要があります。

例えば、ぶどう狩りでは、年々シャインマスカットの人気が高くなっていますが、シャインマスカット狩りは8月下旬ごろにスタートする農園が多いのです。ぶどう狩り自体は、8月上旬ごろより楽しめますが、その時期に行くとシャインマスカットは食べることができず、残念な気持ちで帰宅しなければならない…なんてことも考えられるのです。

なお、ぶどうは、その年の気候や天候によって生育状況がかなり違ってきます。したがって、自分の好みのぶどう品種について、いつごろからぶどう狩りを楽しめるのか知りたいと考える方は、お近くの農園に電話などで確認してみるのもおすすめです。ぶどう狩りは、ほとんどの農園が事前予約性としていますので、どちらにしろ一度は農園に連絡しなくてはいけません。そのため、スケジュールの確認と予約を一緒にするようにすれば、好みの品種をお腹いっぱい食べられるはずです。