これから気温が上がり、暖かくなってくると、新鮮な果物をその場で食べられる果物狩りが最盛期となります。果物狩りと聞くと、いちご狩りばかりが先行していますが、実は、他にも人気の果物狩りがあるのです。

例えば、初夏の時期であれば、さくらんぼ狩りが人気ですし、夏から秋にかけてはぶどう狩りや梨狩りなど、ファミリーで楽しめるアウトドアレジャーとして年々その人気が高くなっています。果物狩りについては、現地に足を運んで果物を収穫し、その場で食べるだけのレジャーなので、年齢に関係なく、簡単に楽しむことができるのが大きな魅力です。

しかし、非常にシンプルな楽しみ方の果物狩りですが、準備を怠った結果楽しめなかった…なんて声を聞く機会も少なくないのです。そこでこの記事では、果物狩り全般に言える失敗しないための事前準備について解説します。

果物狩りに失敗しないための準備について

近年では、さまざまな種類の果物狩りが楽しめるようになっています。「果物狩り=いちご狩り」というイメージが強いかもしれませんが、ぶどうや梨、桃やりんごなども人気の果物狩りとなっています。変わり種で言えば、メロン狩りを開催している農園などもあるようです。

それでは、果物狩りを楽しむためには、どのようなことに注意して準備すれば良いのでしょうか?ここでは、いくつかの段階に分けて、準備のポイントをご紹介します。

事前準備のポイント

果物狩りを楽しむためには、農園に足を運ぶ前の準備も大切です。何も考えずに、いきなり農園に足を運んだ場合には、果物狩りに参加さえできない…なんてことになるケースもあるのです。

ここではまず、事前準備のポイントについて解説します。

  • 事前予約について
    一つ目のポイントは、「果物狩りに行くなら、必ず事前に予約しておく」ということです。果物狩りを開催している農園でも、「事前予約必須」と「先着順」の2タイプがあります。ただ、どちらのパターンであっても、事前に連絡しておかなければ果物狩りに参加できないようになっているのです。稀に、ふらっと農園にいった際でも、果物狩りを受け付けてくれるケースがあるようですが、このタイプの農園は非常に珍しいです。そもそも、事前に農園に連絡しなければ、目当ての果物が残っているのか、もしくは食べごろをむかかえているのか分からないですよね。したがって、果物狩りに行きたいと思った時には、必ず事前に連絡し、予約などをしておきましょう。そうすれば、いざ足を運んだ時にお休みだった…なんて失敗も避けられます。
  • 時間帯に注意する
    果物狩りの予約をする際は、足を運ぶ時間帯も注意しましょう。どのような果物だとしても、基本的に朝一の時間帯に予約を入れるのがおすすめです。これは、昼以降に農園に着くという工程の場合、午前中に果物狩りを楽しんだ人たちに美味しそうな果実を狩りつくされてしまう可能性があるからです。
  • 目星の品種を決めておこう
    どのような果物狩りに行く際でも、目当ての品種を事前に決めておくのがおすすめです。いちごやぶどうは、さまざまな品種が開発されており、品種によって異なる味わいが楽しめます。そして、同じ果物でも、品種が変わると旬の時期なども変わるため、農園に足を運ぶべき時期が変わってしまうのです。例えば、ぶどうの中でもシャインマスカットは8月下旬~9月下旬が旬なのですが、デラウェアは7月中旬ごろから楽しめるなど、1カ月ほど時期が変わってしまうのです。また、農園ごとに育てている品種が変わるため、目星の品種を決めることで行くべき農園も決定できるのです。

果物狩りを失敗しないためには、農園に足を運ぶ前の段階で、いろいろと準備をしておく必要があるのです。

現地でのポイント

次は、果物狩りを楽しむための農園に足を運んでからのポイントについてです。農園にまで足を運べば、後は果物を収穫して食べるだけなのですが、いくつか注意しなければならないポイントがあるのです。

果物狩りでは、以下の点に注意しましょう。

  • トイレについて
    一つ目のポイントは、トイレについてです。果物狩りをメインとしている観光農園などであれば、お客様を迎えるための設備が整えられているので、綺麗なトイレがあると思います。しかし、農園の中には、トイレが少ない、小さな仮設タイプしかない…、果物狩りをする場所から離れているなんて条件の場合も少なくないのです。したがって、果物狩りを楽しむときには、事前にトイレを済ませておくようにしましょう。特に、小さなお子様と一緒に行くときは、果物狩りの途中でトイレに行きたくなると、時間を無駄にしてしまうことになります。果物狩りは、ほとんどの農園で時間制限が設けられているので、トイレのために一度抜ける…なんて状況はもったいないです。
  • 美味しい食べ方について
    果物は、果実の箇所によって甘さが変わります。したがって、収穫した果物を美味しく食べるためには、どういった食べ方が一番良いのかをチェックしておくのが良いのです。例えば、果物狩りの王様であるいちごは、先端が最も甘いので、ヘタをとって酸味が強いヘタ側から食べた方が最後までいちごの甘さを楽しめるとされています。ぶどうについては、一房で見た場合、枝に近い果実の方が甘くなります。したがって、お腹がいっぱいになる前に、房の上の方にある果実を食べる方が、ぶどうの甘さを楽しめるのです。ちなみに、ぶどうを一粒で見た時には、粒の下のほうが甘みが強いです。
  • 美味しい果実の見分け方について
    果物狩りに行くのであれば、美味しい果実の選び方も確認しておくべきです。どのような果物でも、完熟手前の物を収穫したのでは、本来の味わいを楽しむことができません。果物狩りでは、お客様自身が「美味しそう」と思える果実を見つけ、収穫することになるので美味しい果実の見分け方をきちんと押さえておきましょう。
  • 服装と靴について
    果物狩りに行く際は、動きやすい服装、汚れても構わない靴を用意しておきましょう。いちご狩りの場合は、地面がきちんと舗装されているような施設もあるのですが、ぶどう狩りは地面が普通に土なので、凸凹していて歩きにくいです。また、直前に雨などが降っていれば、地面がぬかるんでいる可能性などもありますし、スニーカーなどを用意しておきましょう。果物狩りは、デートとして足を運ぶ機会も多いと思いますが、間違ってもヒールで行くなんてことはやめましょう。服装については、脱ぎ切しやすいアウターを用意しておくと良いです。ぶどう狩りなどは、夏場のレジャーなので長袖のアウターは暑いかもしれませんが、畑の中で果物を収穫する関係上、蚊などの害虫を避けられるようにしなければいけません。

果物狩りを楽しめる農園に足を運んだ時も、上記のような点に注意しましょう。また、果物の収穫方法や、クーラーボックスの持ち込み、制限時間など、農園ごとにルールが異なるので、その辺りは農園のスタッフさんに確認し、きちんと守るようにしましょう。

その他の確認ポイント

果物狩りに行きたいと思った時には、上記以外にも確認したいポイントがあります。

  • バリアフリー対応について
    小さなお子様が一緒でベビーカーを使用する、車椅子を使う同行者がいるなんて場合は、施設のバリアフリー対応について確認しましょう。果物狩りが人気になっている昨今では、幅広い方に果物狩りを楽しんでいただけるよう、誰でもスムーズに入れる、行き来できるよう、通路の整備を行っている施設も増えています。
  • 飲食物の持ち込みについて
    農園の中には、飲食物の持ち込みをOKとしている場所もあります。果物狩りだけでなく、いろいろな施設が併設されている観光農園などの場合、お弁当を持ち込み、一日中楽しむことができる場合もあります。他にも、いちご狩りの場合は、練乳などを持ち込んでも良いのか確認しておきましょう。
  • 持ち帰りについて
    果物狩りに行く際は、持ち帰りについても確認しておきましょう。多くの場合、収穫した果物を持ち帰る場合、別料金が発生します。したがって、収穫した果実を食べきれなかった時の対応や、持ち帰る時の金額などを確認しましょう。なお、お土産用の果物に関しては、ほとんどの農園で直売所が併設されているので、そちらで購入すれば良いと思います。

まとめ

今回は、最近アウトドアレジャーの中でも特に高い人気を誇るようになった果物狩りについて、事前準備のポイントをご紹介しました。

果物狩りと聞くと、農園に足を運んで果物を収穫し、食べるだけなど、非常にシンプルなレジャーと認識されています。しかし、果物狩りを楽しむためには、事前に色々な事を調べ、準備しておく必要があるのです。

例えば、農園に確認もせず、いきなり足を運んだ時には、予約がいっぱいで入れない…、まだ果物が収穫時期を迎えていない…なんて理由で、果物狩りを楽しめない可能性もあります。果物は、自然の影響を受け、成長が早くなったり、遅くなったりすることがあるので、あなたが目的としている果物が旬wの迎えているかどうかを確認するためにも、事前に農園に連絡したほうが良いでしょう。なお、ほとんどの果物狩りは、事前予約制となっているので、電話やメールで予約してから足を運ばなければならないと考えましょう。