中国が原産と言われていますが、現在では日本国内でも広く栽培されていて、非常に高い人気を誇るようになった果物が「びわ」です。近年では、ハウス栽培も盛んになっていることから、一昔前と比較すると長く楽しむことができるようになっており、栄養価が高い果物としても有名です。びわは、一般的には皮を剥いて食べるのですが、びわの皮は多くの栄養素が含まれていることから、皮ごとそのまま食べるという方も少なくないとされています。

最近では、スーパーなどの店頭にびわが並んでいるのをよく見かけますし、果物の中でも身近な存在になっています。ただ、スーパーでびわを購入する際には、「どれが一番美味しいのか?」という点に迷う方が少なくないと言われています。そこでこの記事では、おいしいびわの選び方について解説します。

びわの旬と代表的な品種

それではまず、びわの旬の時期と、国内に流通する主な品種をご紹介します。昨今では、ハウス栽培をはじめとした生産技術の進歩や運送技術の進歩によるによる輸入品の増加などを理由として、1年を通してさまざまな果物が手に入るようになっています。しかし、どのような果物でも同じですが、それぞれの果物には「旬の時期」と呼ばれる収穫期と言うものがあるのです。同じ果物でも、本来の旬の時期に収穫されたものの方が、味が良く栄養価が高いなどと言われていますし、好みの果物に関しては「いつが旬なのか?」を知っておいた方が良いです。

そこでまず、日本国内で栽培されるびわの旬の時期や、代表的な品種をご紹介します。

びわの旬の時期

びわの旬の時期に関しては、産地や栽培方法によって微妙な違いがあります。昨今では、3月~6月頃がびわの出荷時期となっていますが、一般的には5~6月頃が食べごろの時期とされていて、びわは初夏の訪れの合図とも言われています。

3月と6月と聞くと、気温などもかなり異なるのに「なぜこれほど長い期間収穫できるの?」と疑問に感じる方が多いと思います。これについては、ハウス栽培でびわを育てている農家さんが増えていることが要因です。

ハウス栽培のびわは、2月の終わりごろから市場に出回り始めます。ただ、露地栽培されるびわに関しては、どの産地であっても5月頃から出荷のピークを迎え、6月頃に収穫が終了するといった感じとなります。

びわの品種について

それでは次に、代表的なびわの品種をご紹介します。どのような果物でも同じですが、品種が異なると食べた時の味や果実の見た目などに違いが生じます。ここでは、国内で栽培されているびわの代表的な品種と特徴を簡単にご紹介します。

  • 田中
    田中は、千葉県を中心に栽培されているびわの品種です。果物の品種名ではなく人の名前と感じますが正解です。この名前は、植物学者の田中芳男氏からとられていて、これは田中氏が長崎県から種を持ち帰り、東京で栽培したのが始まりだからとされています。この品種のびわは、酸味と甘みのバランスが非常に良いことで有名です。
  • 茂木
    長崎県を中心とする西日本で多く栽培される品種がこれです。他のびわと比較すると、サイズが小ぶりで、小さな子供でも食べやすいのが特徴です。味も酸味が少なく甘みが強いという特徴があるため、子供に好まれる品種と言えるでしょう。
  • 希房
    希房は、千葉県で開発・栽培されている品種です。希房の大きな特徴は、「種がないびわ」であることです。一般的なびわは、大きな種が中心に入っているため、果肉の部分が少なくなりがちです。しかし、希房は、種が無く実の部分が多いため、食べ応えのあるびわと言われています。甘さと酸味のバランスが良く、柔らかい食感を楽しめます。
  • 大房
    これも千葉県を中心に栽培されている品種です。名称からイメージできるように、他のびわと比較すると、サイズが大きいことが特徴です。甘みが強く、酸味が少ない果物なので、非常に食べやすいです。
  • 長崎早生
    びわの早生品種で、寒さに弱いことから、ハウスで 栽培されています。甘味が強く、みずみずしい味わいが特徴です。

上記のように、びわにもさまざまな品種があり、それぞれに異なる特徴を楽しむことができます。ちなみに、びわの生産量については、長崎県と千葉県が抜けて多いです。

美味しいびわの選び方

それではここから、スーパーなどでびわを購入しようと考えた時、出来るだけ美味しいびわを選ぶためのポイントをご紹介します。びわを選ぶときには、以下のポイントに注目すると良いです。

ポイント1 果皮の色

一つ目のポイントは、びわの皮の色が鮮やかなオレンジ色に発色しているものを選ぶということです。びわは、鮮やかなオレンジ色をしている果実ではあるのですが、良くみると、均等に色づいているものとそうでない物、オレンジが薄いものなどさまざまあるはずです。

均等に色づいている果実は、太陽の光をたくさん浴びて成長している証拠なので、出来るだけ均等に色づいているものを選びましょう。表面に大きな傷がある物、発色は悪いものなどは避けた方が良いです。

ポイント2 果実が左右対称のもの

びわは、自然に成る果実なので、完全に左右対称の実を見つけることは難しいです。ただ、左右対称に近い形状の果実ほど、成長過程でしっかりと栄養を吸収している証拠なので、味も良いとされています。

果実の形がいびつになっているものは、成長過程で栄養が上手くいきわたっていない可能性があり、このような実は、味や食感が落ちてしまうとされています。

ポイント3 重みがあるもの

びわはパックに入れられて販売されていると思うので、果実を一粒づつ確認することは難しいです。ただ、パックごと持ち上げることはできるので、重みは必ず確認しましょう。持ち上げた時、ずっしりと重みを感じるものは、中身が詰まっていて美味しいとされています。一方、軽すぎるびわは、中身がスカスカでぼそぼそした食感が悪い可能性があります。

びわを選ぶときには、多くの果実がパックにされているものを選びたいですが、果実の数は少ないのに同じ重さになっているものの方が美味しい可能性が高いです。

ポイント4 表面の産毛が残っているもの

新鮮なびわは、表面に産毛のような物が残っています。したがって、スーパーなどでびわを選ぶときには、果実にしっかりと注目し、産毛が残っているものを選ぶと良いです。

産毛が無くなっている、まばらになっているものは、収穫から時間が経過して新鮮でない可能性が高いので、避けましょう。

まとめ

今回は、初夏の合図を伝える果物とされるびわについて、スーパーなどで美味しいびわを選ぶためのポイントについて解説しました。

記事内でご紹介したように、びわは果実全体が鮮やかなオレンジ色に色づいていて、左右対称の形状に近いものほど成長過程で栄養を蓄えていて、味が良いとされています。また、ずっしりと重い果実の方がジューシーさを楽しむことができるので、重さなどにも注目してみると良いでしょう。

近年では、ハウス栽培なども盛んになっていることから、そろそろスーパーなどでもビワが並び始めると思います。店頭で購入する際は、記事内でご紹介したポイントを確認しながら美味しいビワを選びましょう。