近年では、日帰りでも楽しむことができるレジャースポットが人気になっており、特に「ぶどう狩り」や「いちご狩り」など、太陽の光を浴びながら自然を体感できるアクティビティと旬のフルーツを堪能できるという一石二鳥のレジャースポットの人気が急上昇しています。これは、新型コロナウイルス問題が現在も取りざたされている中でも、ぶどう狩りやいちご狩りなら、密を避けながら思いっきり楽しむことができるからでしょう。

実は、田中ぶどう園を始めとして、大阪府内にもぶどうの旬の時期にぶどう狩りを楽しめる場所がたくさんあります。しかし、ぶどう狩りなどのレジャーを体験したことが無い人の中には、「どんなぶどうの品種があるの?」「そもそもぶどう狩りってどういうシステムなの?」と言った疑問が頭をよぎり、興味はあるけれどなかなか問い合わせしてみるには至らない…なんて方も多いようです。

そこで当コラムでは、ぶどう狩りがどういったレジャーなのか、また実際に行ってみるにはどの時期を狙うのが良いのか、どの辺に注意すべきかなど、ぶどう狩りの注意点をご紹介します。

ぶどう狩りとは

それでは、まず最初に、ぶどう狩りがどのようなレジャーで、その魅力が何なのかについて簡単に解説します。ぶどう狩りは、秋の風物詩として有名で、簡単に言うと成熟したブドウの実を収穫して、その場で食べることができるレジャーです。日本国内では、観光農園や生食用のぶどうを栽培している農園などで行われています。

ぶどう狩りの一番の魅力は、時期ごとに多彩なぶどう品種を味わえるラインナップの豊富さでしょう。ぶどうは、他のフルーツと比較しても、品種が非常に多いことが特徴で、日本国内で栽培されている物だけでも、なんと60種類以上の品種があるとされています。ちなみに、日本国内で最も古くから栽培されているぶどうの品種は『甲州』という品種で、このぶどうはなんと鎌倉時代から栽培されている非常に長い歴史を持っています。

また、ぶどう狩りは、もぎたての新鮮なぶどうの味を堪能できるのも醍醐味です。ぶどうの果実が生る木は、意外に低いので小さなお子様も大人と一緒にぶどうの収穫を楽しむことができます。自分で収穫したブドウを新鮮なうちに食べることができるというのは、小さなお子様の食育体験としてもオススメです。施設によっては、収穫したぶどうを使ってジャム作りの体験などができる様な場所もあります。

※ぶどう狩りは施設によってルールや体験内容が異なるので、詳しくは予約時に確認してみましょう。

ぶどう狩りの時期とは?

それでは次に、ぶどう狩りが楽しめる時期についても見ていきましょう。ぶどうは、品種によって成熟期が異なりますので、好みのぶどうが旬を迎えるのがいつなのかを抑えておかなければいけません。一般的なぶどう狩りの旬は、8月上旬から9月下旬ごろまでとされていますが、ハウス栽培技術などがある現在では、もっと早い時期からぶどう狩りが楽しめる施設が増えています。

ぶどう狩りを楽しむためには、やはり自分が食べてみたいぶどう品種の収穫期を狙っていくのがオススメです。上述しているように、日本国内で栽培されているぶどうは60種類以上あり、品種によって味や風味、食べ応えなどかなり異なります。例えば「大粒で食べ応えがあるぶどうを楽しみたい」「種なしぶどうが好み」「シャインマスカットを一度食べてみたい」など、自分の好みをよく考えぶどう品種を決めておくことで、ぶどう狩りができる農園をリサーチする時に役立ちます。

以下に、代表的なぶどう品種とそれぞれの旬をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

シャインマスカット:8月下旬~9月下旬

ぶどう品種の中でも、近年、その人気が急上昇しているのがシャインマスカットです。シャインマスカットは、鮮やかな黄緑色をしたぶどう品種で、糖度が20度前後もあるさわやかな甘みが特徴です。さらに、シャインマスカットは、種無しなうえ、皮ごと食べられるぶどうですので、ぶどう狩りには最適な品種と言えるでしょう。

ぶどうは、ギフトの定番でもありますが、近年ではシャインマスカットのギフトが田中ぶどう園でも非常に人気になっています。

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巨峰:8月上旬~9月下旬

日本人がぶどうと聞いて真っ先に思い浮かべるのがこの『巨峰』なのではないでしょうか?巨峰は、ぶどうの王様などとも呼ばれているほど有名なぶどう品種で、栽培面積で言えば圧倒的な日本一となっています。ぶどうとしての特徴は、大粒で果汁が多く食べ応えがあるぶどうです。糖度が18~20度前後ありますので、確かな甘みを楽しむことができるでしょう。

巨峰は、皮を剥いて食べなければならないのですが、種無し処理を行われているケースが増えていますので、ぶどう狩りでも人気の品種です。巨峰の皮を剥くときには、ヘタ側でなくて粒の先に果物ナイフで十字に切れ目を入れると剥きやすいです。巨峰は、8月から10月頃までが旬ですが、ハウス栽培の場合、5月下旬から出始めます。そのため、農園によっては夏休み前からぶどう狩りが楽しめる場合もあるでしょう。

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ピオーネ:8月中旬~9月下旬

ギフト用ぶどうの定番ともいえるピオーネは、ぶどう狩りを楽しむための品種としても人気です。上述した巨峰によく似た姿をしているぶどう品種ですが、ピオーネは『巨峰』を親として開発された品種ですので、姿が似るのは当然のことかもしれません。

ピオーネは、大粒で食べ応えがあり、種無しでとても甘いぶどうですので、多くの年代から人気の品種です。巨峰とカノンホールマスカットを親とすることから、食べ応え満点の大きな果肉とマスカット特有のさわやかな香りを楽しむことができます。ギフト用としてはもちろん、ぶどう狩りでもぜひ堪能してみてほしいぶどう品種の一つです。

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デラウェア:7月中旬~8月中旬

デラウェアは、スーパーの店頭などでもよく見かける、大衆ぶどうの定番品種です。上で紹介したぶどうとは異なり、小粒で香りが控えめなぶどうです。デラウェアは、ほとんどの方が一度は口にしたことがあるぶどうだと思いますが、種無しで果実を強めにつまむだけで果肉がつるっと出てきますので、とても食べやすいです。

ぶどう品種の中では比較的旬が早く、露地ものでも7月中旬ごろから楽しめます。ハウスものになると5月頃から出始めますので、かなり早い時期からぶどう狩りを楽しむことができるでしょう。

ぶどう狩りに行くときの注意点について

ぶどう狩りの楽しみ方や、楽しめる時期がわかったところで、実際にぶどう狩りに行ってみようと思った時の注意点をご紹介します。最近は、ぶどう狩りやいちご狩りの日帰りレジャーパックが人気になっているのですが、まだまだこういった体験型アクティビティに行ったことが無いという方も多い事でしょう。

そのため、ぶどう狩りに行きたいけど「どんな服装が良いの?」「何か持っていかなければいけないものはあるの?」など、さまざまな疑問が頭をよぎるようです。ここでは、初めてぶどう狩りに行ってみる方が知っておきたい注意点などをご紹介します。

ぶどう狩りの服装や持ち物について

ぶどう狩りの服装や持ち物については、お客様からもよく質問されますので、ここで簡単にご紹介します。

ぶどう狩りをするときには、土の上を歩きますし足元が悪い場所もある、しゃがんだり背伸びしたりすることもあるので、基本的に動きやすくて、汚れても大丈夫な服やスニーカーで行くのがオススメです。特に、小さなお子様連れでぶどう狩りに行く場合は、土で汚れてしまう、ぶどうの果汁で汚れてしまうこともあるので、着替えやウェットティッシュなどを用意しておきましょう。

さらに、ぶどう狩りは基本的に屋外での収穫から始まりますし、真夏に遊びに行くケースが多いことから、帽子や首元を冷やせるアイテムなど暑さ対策ができるものを持っておくのがオススメです。また、虫よけや日焼け防止対策アイテムなども用意しておくのが無難です。若い女性の方は、薄手の長袖カーディガンで日焼け対策をする方も多いです。

後は、訪問する施設に要確認ですが、クーラーボックスにたくさん氷を入れてぶどう狩りを楽しみに行く方も少なくありません。ぶどうは、食べる前に少し冷やすのが推奨されているように、収穫したブドウをクーラーボックスに入れて冷やしてからの方が美味しさが増すのだそうです。この他にも、時間制限が長い(もしくはない)施設なら、休憩を挟めるようにレジャーシートなどを用意しておくのも良いでしょう。
なお、施設ごとに持ち込み禁止のアイテムが指定される場合もありますので、予約時にしっかりと確認しておきましょう。

ぶどう狩りの注意点

ぶどう狩りは、ほとんどの施設が『要予約』となっています。中には、予約不要の施設もあるようですが、事前の問い合わせは必須です。なぜなら、ぶどうは、天候などにより生育状況が変わり、収穫時期が早まったり遅くなったりします。そのため、何の確認もせずに足を運んだ場合、目当てのぶどう品種のぶどう狩りができない状態なんてことも考えられます。事前に電話などで状況を確認しておけば、当日ぶどう狩りに行ってからがっかりする…なんてことが無いので、予約不要の場合でも、基本的に予約もしくは問い合わせの連絡を入れましょう。

なお、ぶどう狩りのルールは、各施設によって異なりますので、予約を入れる時に疑問に思うことはすべて質問しておくのがオススメです。例えば、雨天の場合どうなるのかについても、傘をさしてぶどう狩りができる施設もあれば、休園になるなど、農園によって対応はさまざまです。

後は、実際にぶどう狩りをするときの作法についても、きちんと正しいやり方を施設の方に確認してからぶどう狩りを開始しましょう。ぶどうは、狩り方ひとつで枝や他の果実を傷つけてしまいます。施設からハサミを借りてぶどうの収穫をするのが一般的ですが、「どの部分を切って良いのか?」「ハサミの当て方は?」など、基本的なことからきちんと確認しましょう。もちろん、食べごろで美味しいぶどうの見分け方なども確認しておくのがポイントになるでしょう。

ぶどう狩りで絶対にやってはいけないのが、施設のルールを無視するという行為です。例えば、指定外の場所に立ち入る、食べかす(皮やゴミ)をその場に捨てる、食べきれない量をもぎ取るなどの行為はマナー違反ですので絶対にやめましょう。

美味しいぶどうを見分けるには?

せっかくぶどう狩りに行くのであれば、美味しいぶどうを見分けるためのポイントは知っておいた方が良いでしょう。もちろん、施設の方に質問すれば、きちんと教えてくれると思いますが、誰でも簡単に美味しいぶどうを選ぶためのポイントをご紹介します。

ぶどうは、房の上の方(軸がついている側です)から成熟していきますので、食べごろを見分けるには、ぶどうの下側の実の色づきを確認してください。下側の実まで濃く色づいているぶどうが食べごろで美味しいです。

また、ぶどうの実について、皮に張りがあって表面に白い粉(ブルーム)のようなものがついているものが、甘いぶどうのサインです。ぶどう表面のブルームは、残留農薬と勘違いして敬遠する方がいるのですが、これはぶどうの天然成分が果皮の表面に浮き出たもので、ぶどうを守るための物質です。そして新鮮でおいしいぶどうのサインでもあるので、農薬と勘違いしないようにしましょう。

ちなみに、ぶどう狩りの時期によっては、ぶどうに袋が被せられていて、どれが良いのか判断できないこともあります。この場合、一般の方が美味しいぶどうを見極めるのは難しいので、施設のスタッフさんに美味しいぶどうを選んでもらうのがオススメです。

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まとめ

今回は、コロナ禍でも、密にならないレジャーとして急激に人気が上昇しているぶどう狩りの基礎知識について解説しました。最近では、旅行会社の日帰りパック旅行としても、ぶどう狩りやいちご狩りが人気になっていると言われていて、「今年の夏はぶどう狩りに行ってみたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか?

ぶどう狩りは、小さなお子様連れのファミリーでも楽しめるアクティビティですし、大人のカップルも楽しめる場所として人気が急上昇しています。施設によっては、ジャムづくりやワインづくりなど、ぶどう狩り以外の体験メニューなどが用意されていて、一日中ぶどう園で満喫することもできる場所が増えています。

田中ぶどう園は、大阪府河内長野市でぶどうや柑橘類、柿などを栽培している農園です。夏場は、多くの方に美味しいぶどうを楽しんでいただくため、ぶどう狩りも行っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。田中ぶどう園の近くには、設備の整ったキャンプ場などもありますし、ぶどう狩りのついでにキャンプなどを楽しむのも良いのではないでしょうか!