今回は、自宅の庭で家庭菜園などを楽しんでいる方に向け、夏場の家庭菜園の注意点について解説します。

マンション暮らしの方が増えている現在では、自宅の庭で野菜や果物を育てる家庭菜園を楽しむのは難しくなっていると考えてしまう方が多いです。しかし、さまざまな製品が進化している現在では、プランターを使って集合住宅でも野菜や果物を簡単に育てることができるようになっています。実は、プランターを利用した家庭菜園は、わざわざ畑まで足を運ぶ必要がなく、自宅のベランダなどを活用して植物を育てる事ができるため、誰でも手軽に楽しめる趣味の一つとして人気になっています。

ただ、家庭菜園を楽しむ場合には、季節ごとの植物の育て方に注意が必要で、特に猛暑化が進む夏場は植物を枯らせてしまう…と言った失敗をする人が増えてしまいます。プランターなどで育てている植物も、私たちと同じように生きているわけですので、暑い季節は多くの水分を必要とします。また、人間が暑さで夏バテしてしまうのと同じように、植物も極端な暑さになると弱ってしまうこともあるのです。
そこでこの記事では、自宅で育てている植物を夏の暑さから守るための対策として、夏の水やりのポイントや猛暑の影響を抑えるためのポイントを解説します。

夏場の水やりについて

それではまず、家庭菜園を楽しみたいと考えている方に向け、夏場の水やりの注意点について解説したいと思います。実は、真夏の暑さから植物を守るには、水やりがとても重要で、何も考えずに水やりを行っていると、それが原因で植物が枯れてしまう場合があるのです。

夏場の水やりは時間帯に注意

家庭菜園を楽しむ場合、水やりの時間帯に注意しなければいけません。時に、強い日差しが照り付ける夏場は、水やりの時間を間違えると、植物を枯らせてしまう要因となります。

夏は、人間と同じく、植物も水分が必要であることから、一日に何度も水をあげる方がいます。しかし、気温が高く日差しが強くなる昼間の水やりは、根が蒸れてしまう要因となり、植物にとっても良くないのです。

したがって、真夏の植物への水やりは、まだ気温が上がりきらない早朝、もしくは気温が落ち着いてくる夕方にするようにしましょう。プランターで植物を育てている方の場合、水やりの手間も少ないので、朝だけでなく夕方も、一日に2回水やりをするようにしましょう。早朝に水やりをしても、昼過ぎには乾いてしまいますので、面倒くさがらずに2回必要と考えてください。

ホースでの散水に注意

庭で家庭菜園を行っている場合、広範囲に水やりをする必要があるため、ホースを利用するはずです。しかし、このホースでの水やりは、夏場の落とし穴になるので注意しましょう。

庭の水やりに利用するようなホースは、巻取り式の物を使用するのが一般的ですが、このタイプのホースは、水を止めたとしてもホース内に水が残ってしまいます。そして、夏場は、ホースの中に残った水が気温や日射により暖められ、高温のお湯のような状態になるのです。このようなお湯を植物にかけた場合、枯れる原因となります。

したがって、ホースを利用して水やりをする際には、まずしっかりとホース内の残った水を吐き出すため、しばらくの間は水を出しっぱなしにすると良いでしょう。そして、手で触れて水が冷たくなったことを確認したうえで、植物にあげるようにしてください。

家庭菜園における猛暑対策について

日本の夏は、年々猛暑化が進んでいると言われています。そもそも、植物にとって夏は過酷な環境と言っても良く、さらに昨今の異常ともいえる猛暑は、植物が枯れてしまう要因ともなっています。

したがって、家庭菜園を楽しんでいる方は、きちんと猛暑対策を施し、夏の暑さから植物を守ってあげなければならないのです。ここでは、皆さんがおさえておきたい、家庭菜園における猛暑対策をご紹介します。

鉢や鉢底が熱くならないようにする

一つ目の対策は、植物を育てるための鉢(プランター)について、これが夏の気温によって熱くなりすぎないようにするという対策です。

家庭菜園をプランターを利用して楽しむ場合には、ベランダや玄関ポートの空きスペースを活用するケースが多いです。しかし、真夏のベランダや玄関ポーチの床は、直射日光などに熱せられることで50℃以上の高温状態になってしまうことがあるのです。このような高温環境にプランターを置いたままにすると、プランターも熱を持つようになり、中の植物が枯れてしまう要因になります。

したがって、こういった高温状態にならないよう、ベランダや玄関ポーチにプランターを置く際には、床に直置きするのではなく、すのこやレンガなどを下に置き、プランター下の風通しを良くすると良いです。そうすることで、プランターそのものが異常な高温状態になることを防げますので、植物を守ることができます。
この他にも、真夏の強い日差しが直接あたるのも良くないため、すだれやオーニングなどで日陰を作り、温度が上がりすぎないようにするための対策を施しておくのがおすすめです。

留守にする場合の対策について

夏場に、旅行や帰省などで数日間水やりができない場合には、植物が枯れないようにきちんと対策を施す必要があります。例えば、プランターや鉢植えの場合、直射日光が当たるような場所を避けるため、日陰や風通しの良い室内に移動させるといった対策が必要です。

ただ、日陰にプランターを移動させたとしても、夏場は気温が高いことから水分は蒸発しやすくなってしまいます。したがって、数日程度家を空けるため水やりが出来ない…というケースは、普段よりも大きめの受け皿を用意して、それに水を張り、その中に鉢植えを並べて置いておくようにしましょう。そうすることで、鉢植えの中の水分を長時間保つことができるようになります。

この他にも、保水力を高める園芸用保水材を使用するという方法もおすすめです。保水材を使用すれば、通常のもので2~3日程度は水やりが不要になりますが、中には1週間程度水分を保持してくれる製品があるのです。したがって、不在にする際には、植物の特性に合わせて、保水材を使用するという方法もおすすめです。

なお、数日間程度ではなく、1週間以上留守にする…という場合は、簡易給水器やタイマー付きの電動水やりシステムを用意するのがおすすめです。

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まとめ

今回は、自宅で家庭菜園wの楽しんでいる方に向け、夏場の植物への水やりのコツや猛暑対策について解説しました。

猛暑化が進む日本の夏は、人間だけでなく、植物にとっても非常に過酷と言える環境になっています。そのため、普段通りに水やりを行っていたつもりなのに、いつの間にか枯れてしまうといった失敗に陥るケースが珍しくないのです。このような失敗は、単純に与える水が少なすぎたという理由も考えられますが、このほかにも、昼間に水やりをしたことで根が蒸れてしまった…、熱湯状態になっているお湯を与えてしまったなど、夏特有の理由もあるのです。

記事内では、夏場の暑さに植物が負けないようにするための対策もご紹介していますので、家庭菜園を楽しんでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

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