田中ぶどう園の直販サイトで、2024年度新鮮ぶどうの受付を開始しました。 現在、予約受付中で、 2024年の発送は8月下旬(お盆過ぎ)からとなります。 お盆の時期に発送を希望の方はお電話などでお問い合わせください。農園直送の新鮮ぶどうの購入は、以下サイトからお願いします。
※2024年は、田中ぶどう園でのぶどう狩りは開催いたしません。
野菜ジュースは効果ない?市販の野菜ジュースではとりにくい栄養もある
多くの方にとって、食生活での悩みの種となるのが野菜不足なのではないでしょうか?特に、若者世代であれば、外食が多い、コンビニ弁当で食事を済ますなどといった理由で、野菜不足に陥ってしまう方が非常に多いです。
そして、こういった野菜不足に陥った時には、コンビニやスーパーなどで販売されている野菜ジュースを飲むことで、野菜不足の解消を目指す方が少なくありません。野菜ジュースのパッケージには、「1日の野菜摂取量350g分を使用」などと記載されていることから、野菜ジュースを1本飲んでおけば、一日に必要な野菜の栄養を賄うことができると考える方が多いのだと思います。
そこでこの記事では、野菜ジュースは栄養摂取目的の飲むことに意味があるのか、その逆に効果はないのかについて解説します。
野菜ジュースでとれる栄養について
まず、結論から言ってしまいますが、「1日の野菜摂取量350g分を使用」と記載された野菜ジュースを飲んだとしても、一日に必要とされる野菜の栄養素を全てとることはできません。スーパーやコンビニなどで販売されている野菜ジュースの栄養の目安としては、小さな紙パックの物1本もしくはコップ1杯の野菜ジュースを飲んだとして、小鉢や小皿に入った野菜を1皿食べたのと代替できる程度と考えてください。
こう聞くと「1日の野菜摂取量350g分は嘘なの?」「野菜ジュースは効果ないの?」と感じてしまいますが、そういうわけではありません。また、パッケージなどに記載されている「野菜〇〇g使用」という情報についても嘘ではなく、野菜ジュースはパッケージに記載されている通りの野菜の量がきちんと使用されていることは間違いありません。
野菜ジュースにすると、本来、使用された分の野菜の栄養素がとれなくなるのは、野菜ジュースに加工する過程で、野菜本来の栄養素の中で失われてしまうものがあるからなのです。例えば、ビタミンCなどは熱に弱いという話が有名ですが、市販のジュースは加熱殺菌されるため、その過程でビタミンCが損なわれてしまうのです。また、食物繊維についても、野菜350gを食べれな10g以上摂取できるはずなのに、ジュースにすると多くても2g程度まで減少してしまいます。
このように、野菜ジュースは、原材料の野菜本来の栄養素をまるっと摂取できるわけではなく、生の野菜を食べるのと比較すると、摂取できる量が減ってしまう栄養素があると考えてください。
野菜ジュースでとれる栄養について
上述したように、野菜ジュースで摂取できる栄養素は、効率的に摂取できるものの、加工の段階で失われてしまうものに分けられます。ここでは、野菜ジュースを飲むことで効率的に摂取できる栄養素と、その逆に加工の段階で失われるため摂取しにくくなる栄養素についてご紹介します。
野菜ジュースを飲むことで期待できる栄養素
以下で紹介する栄養素については、野菜ジュースで効率的に摂取することが可能です。
- ・ビタミンA・β-カロチン
ビタミンAやβ-カロチンは生の野菜を食べるのと変わらないレベルで摂取可能です。特に、緑黄色野菜を原材料として使用している野菜ジュースに多く含まれています。 - ・カリウム
カリウムは、余分な塩分を体外に排出してくれる作用が期待出来ます。どのタイプの野菜ジュースでも、カリウムは効率的に摂取でき、ある程度の量が含まれているものが多いです。 - ・カルシウム・鉄
ほうれん草・ケール・小松菜などを原材料として使用している野菜ジュースなら、鉄分を効率的に摂取できます。野菜ジュースは、そこまで多くのカルシウムと鉄分を含むわけではありませんが、ジュースにしたからと大幅に減少することはないので、忙しい時は野菜ジュースでとるのも良いでしょう。 - ・ビタミンE
ビタミンEは、脂溶性ビタミンなので加工による損失が比較的少ないです。そのため、野菜ジュースを飲むだけで、生の野菜を食べるのと変わらないレベルで摂取可能です。ビタミンEは、抗酸化作用があり、血液の流れを良くするなどの効果が期待出来ます。 - ・食物繊維
食物繊維は、加工段階でそれなりに損失してしまいます。ただ、ジュースを飲むだけで2g程度摂取できることを考えると、野菜ジュースはありがたい存在になると思います。
上記のような栄養素は、野菜ジュースで摂取可能です。
野菜ジュースでは摂取しづらい栄養素
野菜ジュースは、上記のような栄養素が摂取できる一方、以下の栄養素は加工の段階で失われてしまうため、摂取しづらくなります。
- ・ビタミンB群
ビタミンB群は、もともと野菜にあまり含まれていない栄養素なので、野菜ジュースでは摂取しにくいです。ただ、B群の中でも葉酸は含まれている場合があります。 - ・ビタミンC
ビタミンCは、熱に弱い特性があるため、市販の野菜ジュースの場合、加熱殺菌の際に多くが失われてしまいます。原材料にビタミンCを多く含む野菜が使用されていても、加工の段階での損失が大きいため、あまり摂取出来ません。ビタミンCは、生の野菜や果物を食べることで摂取するのが良いでしょう。
まとめ
今回は、野菜ジュースを飲むことで、生の野菜を食べるのと同じように栄養が摂取できるのかについて解説しました。現代人の生活を考えてみると、自炊をしなくても、コンビニやスーパーのお惣菜を購入することで何の問題もなく食卓を維持することができるようになっています。特に、一人暮らしの方などであれば、自炊の方がお金がかかるのではないか…と考える人も多く、外食やお弁当で済ませているケースが多いと思います。
ただ、そのような生活をしていた場合、どうしても野菜を摂取しづらくなってしまい、野菜ジュースで代替できるかなと考えてしまう人が多いのです。記事内でご紹介したように、野菜ジュースは、生の野菜を食べるのと変わらないレベルで摂取できる栄養素があるものの、加工の段階で失われてしまっているものもあるので注意が必要です。また、市販の野菜ジュースは、万人の口に合うように糖分などが加えられているものも多いため、飲みすぎると肥満の原因になってしまう恐れもあります。
野菜や果物から摂取できる栄養素は、可能な限り生の野菜・果物を食べるのがおすすめです。