田中ぶどう園の直販サイトで、2024年度新鮮ぶどうの受付を開始しました。 現在、予約受付中で、 2024年の発送は8月下旬(お盆過ぎ)からとなります。 お盆の時期に発送を希望の方はお電話などでお問い合わせください。農園直送の新鮮ぶどうの購入は、以下サイトからお願いします。
※2024年は、田中ぶどう園でのぶどう狩りは開催いたしません。
正しい果物の保存方法について!「冷やしてはいけない」果物が意外に多いことは知っていますか?
今回は、ぶどうに限らず、いろいろな果物の保存方法について解説します。というのも、果物の中には冷蔵庫などで保存すると、逆に品質を損ねてしまうものがあり、それを知らない方が意外に多いからです。
ぶどうを始めとして、多くの果物は、冷蔵庫で保存することで、甘みが増したり、鮮度を長く維持することができるようになります。ぶどうは、冷暗所などで常温保存することが可能なのですが、食べる直前に少し冷蔵庫で冷やすことで美味しさが増すという話を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
その一方で、いくつかの種類の果物については、冷蔵庫で冷やすことで、逆に美味しさが損なわれたり、果物特有のジューシーさが奪われてしまうことがあるのです。皆さんも、珍しい果物を知人に頂いたときには、「冷蔵庫で保存すべきか、常温保存なのか?」で迷った事はありませんか?
そこでこの記事では、さまざまな果物の中でも、「冷やしてはいけない」物をご紹介します。
「冷やす」ことで品質が損なわれる果物とは?
冷蔵庫が一般家庭にも普及した現在では、品質を維持するためには冷蔵庫で冷やしておくの一番というイメージが非常に強くなっています。しかし、果物については、なんでもかんでも冷蔵庫で保存しておけば良いというものではなく、冷蔵保存で全ての果物が鮮度や美味しさを保てるというわけではありません。スイカやブドウなどについては、食べる前に冷蔵庫で冷やすことで、甘みが増し、よりおいしく食べられるものがあるのも事実ですが、その一方で、冷やすことで逆に品質が劣化する果物が存在します。
基本的には、以下のような特徴を持つ果物については、冷蔵庫などで冷やすのではなく、常温保存が適していると考えてください。
- 温暖な地域で栽培される果物・・・冷やしすぎると低温障害を起こす可能性があります
- 収穫後に追熟させる果物・・・完熟させるために常温保存が必要。追熟後は冷蔵保存可能です
それでは、具体的な果物の種類について以下でご紹介します。
バナナ
バナナを冷蔵庫で冷やしてはいけないというのは有名ですね。バナナは、温暖な地域で育つ果物なので、低温に非常に弱く、冷蔵庫に入れると追熟が進みません。さらに、追熟が進まないだけでなく、低温障害を起こし、皮が黒く変色して見た目が悪くなります。したがって、バナナは常温で保存するのが基本と考えましょう。
なお、バナナの追熟が好みの状態まで進んだ時には、それ以上追熟させない(長持ちさせる)ために、冷蔵保存してもOKです。ただ、食べる時には、常温に戻してからの方が甘みを感じられる果物ですので、その点は注意しましょう。
■バナナの保存方法について
- 包装用の袋から出し、直射日光が当たらない場所で常温保存しましょう。できるだけ風通しの良い場所がオススメです
- バナナスタンドを購入し、吊り下げて保存するとより長持ちします
- 追熟が完了し、長持ちさせたい場合、1本1本切り離し、新聞紙に包んだうえビニール袋に入れて野菜室で保存しましょう。
メロン
メロンも冷蔵庫で保存しない果物の代表で、常温保存が基本です。というのも、メロンは、出荷時に完熟させていない果物なので、購入直後に食べようとすると、果肉がまだ固く甘みも少ないです。したがって、好みの状態まで追熟させる必要があります。
メロンは、寒いところでは追熟が進まないので、冷蔵庫ではなく、常温で保存します。注意が必要なのは、熟しすぎると果肉が柔らかくなり、えぐみが出てきます。したがって、好みの状態まで熟したら、冷蔵庫に一度入れて、冷やしてから食べましょう。
■メロンの保存方法について
- 直射日光が当たらず、風通しが良い場所で常温保存しましょう。フルーツキャップはつけたままがオススメです
- 好みの状態まで熟したら、すぐに冷蔵庫の野菜室に入れてください
- 冷蔵庫に入れる時には、保存袋などに入れるのがオススメです
桃
桃は、常温保存することで、追熟され、より甘みが増して美味しくなります。冷蔵庫で冷やした場合、桃特有のジューシーさや本来の甘みが失われてしまいます。
常温保存しておき、ヘタの周りが少し柔らかくなったら食べごろです。食べる直前に、2時間程度冷やすとよりおいしく食べられます。
■桃の保存方法について
- 直射日光が当たらず、風通しが良い場所で常温保存しましょう。フルーツキャップはつけたままがオススメです
- フルーツキャップが無い場合は、新聞紙やキッチンペーパーなどにくるみましょう。乾燥を防ぐことができます
- 桃の旬は7~8月なので、エアコンに注意です。桃は、冷気や乾燥に弱いので、エアコンの風が直接当たるのが良くありません。
マンゴー
マンゴーは、温暖な地域で栽培される果物ですので、低温に弱いです。そして、メロンと同じく、収穫時は完熟状態になく、購入者が追熟させてから好みの状態で食べる果物です。したがって、冷蔵庫で保存した場合、追熟が進まないので、常温保存で熟すのを待ちましょう。
さらにマンゴーは、冷蔵庫などで保存した場合、低温障害を起こし、表面が黒ずんだり、風味が悪くなったりと、品質が悪くなるので注意しましょう。なお、食べごろを迎えたら、直前に少し冷やして食べるとよりおいしく感じると思います。
■マンゴーの保存方法について
- 直射日光が当たらず、風通しが良い場所で常温保存しましょう。フルーツキャップはつけたままがオススメです
- フルーツキャップが無い場合は、新聞紙やキッチンペーパーなどにくるみましょう。乾燥を防ぐことができます
- 好みの状態まで熟した場合、水で湿らせたキッチンペーパーなどに包み、保存袋に入れてから野菜室で保存しましょう。
ラフランス(洋梨)
梨は冷蔵庫で保存するものですので、洋梨と呼ばれるラフランスも、冷蔵庫で保存するものと考えている方が多いのではないでしょうか?しかし、ラフランスは、完熟前の状態で販売されているケースが多いので、購入直後に冷蔵庫に入れるのはオススメではありません。
もともと初秋から冬にかけて出回る果物ですが、完熟前のものは常温で保存し追熟させる、完熟後は冷蔵庫で保存すると覚えておきましょう。
■マンゴーの保存方法について
- 完熟前は、直射日光・エアコンの風などを避け、フルーツキャップをつけたまま常温保存しましょう
- 完熟後は冷蔵保存で大丈夫です
- 冷蔵庫に入れる際は、キッチンペーパーでくるみ、ラップや保存袋に入れて野菜室で保存しましょう
まとめ
今回は、いろいろな果物があるなかで、冷蔵庫で保存してはいけない果物の種類をご紹介しました。冷蔵庫は、食品の品質を維持するために作られた家電ですので、どのような食べ物でも「ひとまず冷蔵庫に入れておけば、長持ちさせることができる!」と考える方が多いです。
しかし、この記事でご紹介したような、「温暖な地域で栽培される果物」「購入後、追熟が必要な果物」については、冷蔵庫で保存することで、逆に品質が落ちたり、追熟が進まず本来の美味しさに達しないなんて残念な結果を招く恐れがあるのです。
果物は、それぞれの種類によって適切な保存方法がありますので、よくわからないという場合には、「ひとまず冷蔵庫に入れよう!」と考えるのではなく、ネット検索などで調べてみるのがオススメですよ!